「現代美術ディスってんのかと思った」ザ・スクエア 思いやりの聖域 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
現代美術ディスってんのかと思った
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主人公が現代美術館の館長だからね。現代美術の胡散臭さをおちょくってんのかなと最初思ったの。まあ、おちょくってるところもあると思うんだけど。「『タブーを壊せ!』みたいなこと言うけど、そこまでの覚悟ねーだろ!」みたいなのもあるしね。
言いたいことは何かあるのか解らないな?と思いながら観てくとね、少年に向けた動画撮影するところで、テーマが出てくんのね。そういうことだったんだあっていう。
スクエアの中では「すべての人が平等の権利を持ち、公平に扱われる」ってことになってるんだけど、ここは地球全体がスクエアに入ってると考えるんだろうね。その中に爆弾もあるんだね。
美術館に展示されてる現代美術作品のパロディもうまいね。実際のいくつかの作品を組みあわせてる。掃除係が砂利を壊しちゃったときに「適当に直しておけ」と館長が指示するんだけど、これは、本当にそうなんだと思うよ。コンセプトが合ってれば、細かなところはどうでもいいから。
その展示で好きだったのは入口で「あなたは他人を信じますか?」で「信じる」を選ばせといて、入ってすぐのところで「ここに財布とスマホを置いてください」ってやるところ。「信じたなら置けよ!」ってことだけど、置けないよね。
猿人間のところも面白かった。みんな、自分達の領域に入ってこない間は友好的だよね。そこをはみ出してきてさ「これは、もう犯罪だ!」ってなると「殺せ!」ってなっちゃう。
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