「Entertainment must go on.」クソ野郎と美しき世界 Kusakanさんの映画レビュー(感想・評価)
Entertainment must go on.
新しい地図が始動してから、立ち止まることのなかったここ半年
グループ解散した頃には想像出来なかったスピードと密度で繰り出されてきたネットのコンテンツ
クソ事務所との確執で終わるTV番組と
それとは関係なく続くラジオ番組
そんな中で公開された超変則的な映画は
三人のキャラクターが活きたエンタテインメントでありながら
これからの活躍を期待せずにはいられないメッセージが込められた
素晴らしい作品でした
<<< 4/19公開終了なのでネタバレな俺流解釈を >>>
--- 1st Ep. ---
吾郎さんの打ち上げたデカい花火は新しい地図の立ち上げ
そこに向かうフジコはファンで
それを邪魔しようとする大門一派はクソ事務所
けれど大門自身は組長ではなくて若頭
吾郎さんから何かを取り上げるわけでもなく
逆に自ら傷を負いフジコの自由にさせていつか自分を選ばせてやるという美学
--- 2nd Ep. ---
喰われた歌が歌えない
夜空ノムコウが歌えない
ライオンハートが歌えない
世界に一つだけの花が歌えない
生きるために仕方がないっておじいちゃんが言ってたそうだ
で、歌を取り戻したいなら糞食らえだって
まんまクソババアじゃん
クソを美味しく調理する女性刑事と
それを食べる慎吾ちゃん
--- 3rd Ep. ---
亡くしたモノに一目だけでも会いたい
もう姿形が違う異形なモノであっても
どこに有るかも判らなくても
そんなワガママに付き合う剛くん
その亡くしたモノが誘拐され
探し出すのに力を貸したのが再び登場した大門
思い出の"野球"ボールで誘拐犯をやっつける
亡くしたモノはSMAP
その右手を移植された少女は新しい地図
それをまた取り上げようとした誘拐犯をやっつけるのがスカッとする
--- 4th Ep. ---
バラバラな三人がたまたまクソユニバースに居合わせるラストエピソード
それがどこにあって
どうしてそこにやってきたのか
そんなことは関係なくショーは始まり
関係性のない三人がたまたま一ヶ所に集まる
ファンの手を取り、新しい詩を歌い、でも昔のことも忘れられないラストカット
5年後、10年後、28年を超えても、この美しい世界がありますように
>>> 2018/04/19 アイドルネッサンス「前髪」を聴きながら <<<