「本気で恋して悩んでいる人へのマジカル応援歌」ウィッチ・フウィッチ CinemaExpressさんの映画レビュー(感想・評価)
本気で恋して悩んでいる人へのマジカル応援歌
最初のベッドシーンが官能的だが、バンピリアの音楽が柔らかい音色だから中和され、いいムードだった。
小川紗良さんの母性が垣間見れ、『イノセント15』『聖なるもの』と演技を観てきたが、俳優としてチカラを、オーラを持っているのがわかった。
ミッチーさんも、これまでの酒井作品と比べ、一番違和感なく、関西の芸大にはマジでいそうな雰囲気が合っていたし、笑った!
お風呂のシーンでタイルの色が変わって、観覧車になるファンタジー描写が好き。
なんのシーンだろうと思ったけど、イチゴが作曲するインスピレーションだったということがわかり納得。『はらはらなのか。』では感じられなかった綜合性だ。
辻凪子さんのキャラよかった。
真のファンタジー映画に仕上がっていた。
西村映造が関わっているから、狼男も安っぽくなかった。
X-MENのウルヴァリンに見えたよ!!!
予告編では、魔法使いの姿など、学芸会的な雰囲気に見えて不安だった。
しかし本作を観るとまったくそのような気配がなく、物語の辻褄や世界観、設定に無理がなくて観やすかった。
予告編だけで判断するのは危険。反省。
宣伝担当はもう少し考えた方がいいかもしれない。
多くの人に評価してほしい作品である。
おそらく少ない予算で製作していると思うが、監督にきちんとした予算を与えて、酒井ワールドを魅せてほしいものだ!
ちなみに報道ほど、エッチな映画ではない。
女の子らしい、率直な想いが描かれていたと思う。
イチゴと似たような経験・心境な女子は多いと思うから、ウケると思う。
特に、大学生ぐらいだと。
本気で恋をして悩む人は共感すると思うし、
もしかしたら苦しむかもしれない。
映画は「魔法」で、現実とは違う「真実」に気づかせてくれるものなのかも。