溺殺魔 セバスチャン・ドナーのレビュー・感想・評価
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あの監督は・・・・
ビジュアル的には一度見たら忘れられない容姿の殺人鬼。その名もセバスチャン・ドナー。人を(若いおねーちゃんばかり)水の中に引きずり込んで殺す「溺殺魔」である。「エルム街の悪夢」のフレディのポジョンを狙ったのか、ただ溺死させるのでは無く、水の中に引きずり込み、自身の住処へワープさせるというファンタジックな攻撃能力を備えている。
適度な恐怖描写であり、飽きることは無いが、物語がどうも上手く歯車が合っていない様に進んでいく。要するにテンポが悪いのだ。脚本をぶつ切りにして繋げたような、なんとも言えぬ不思議な感覚であった。
主人公が狙われる理由が終盤で明かされるのだが、その理由はかなりの衝撃だった。上手く回収出来ている箇所もあったが、事実が判明してからの主人公の気持ちの切り替えが早く、自身の生い立ちに衝撃を受けてひるむことも特に無く、セバスチャンの弱点を攻めようと立ち向かっていく。ここら辺の動きが「作った感」を出してしまって勿体ない。
本作の監督は、「THE BITE 変身する女」の監督だが、過去にも「マンホール」という作品も手掛けている。どの作品も下品極まりないが、それに比べたら本作はだいぶ大衆向けになっている。正直期待値低めで鑑賞したが、殺人鬼の造形など、他の類似作品とはまた違った作風であり、それなりに楽しめた。
火は水で消える
最低限のスリルはあるから退屈することはないけど、設定が緩すぎてなかなか入り込めない。
セバスチャンの襲い方があまりにワンパターンすぎるのも飽きてくる。彼の造形は好み。
水恐怖症で風呂も入れない人間の髪の毛がサラッサラで普通に化粧できる肌質になるわけないでしょう…っていうのがずっと頭にあった。
もっとドロドロでギトギトしたビジュアルにしてその異常さを出して欲しい。
なんならセバスチャンの方が水恐怖症を拗らせた人に近い見た目になっているのが笑えた。
理解不能
湖の桟橋で転倒して気を失い、湖に落ちてしまった女性が、水をみると不穏な男の姿がみえる様になってしまう話。
水が無い筈の場所に水を出してしまったら何でも有りだし、病院での突然の激白とか、火で水をって逆ならまだしもムチャ過ぎる。
1年間何もなかったのに突然だし、襲われた友達助けるの遅いし、何で逃れられたのか判らないし支離滅裂過ぎ。
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