「ヨハネによる福音書8章32節」ザ・タンク いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
ヨハネによる福音書8章32節
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密室閉じ込めパニックのジャンル映画。過去には有名な『エイリアン』なんかはこのジャンルに入るであろう。火星探査においての実地訓練のため、南極での実験棟で閉じ込められた男女6人が狭い空間でどんどん疲弊してゆき、最後は壮絶な殺し合いへと発展してしまうという内容である。それ程難しい話ではなく、最初は単なるチョコレートバーを誰が盗ったかどうかの疑心暗鬼が、細かい誤魔化しや嘘、隠蔽が膨らんでいき、そんな膨張しきったタイミングの悪さで本部からの秘密の実験が始まってしまう。それは疑似的に停電を起こすことでそれぞれのパニック具合を測るというもの。それがトリガーになり、益々お互いが信じられなくなる。
テーマは、なんだろう?、多分、『真実を話せば自由になれる』という聖書の言葉は、行なうは難しといったところか。ま、違うだろうけど。そんなこと考えるよりも、どんどんとドツボにはまる、逆ピタゴラスイッチ的ストーリー展開を俯瞰で視ていくという見方なんだろうね。あんな狭い空間に押し込められたら誰だって頭がおかしくなるだろうから余程、宇宙飛行士は元々の素地がシッカリしてないとダメなんだろうね。あまり良いとはいえないのは構成。審問会に呼ばれている責任者がその実験の責任を追及されながら過去を振り返るという造りなのだが、それだと、結局この実験、意味ないじゃんって思ってしまうので、それはオチにすればよかったんじゃないのかな?
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