「SFスリラーの皮を被ったヒューマンドラマ」(r)adius ラディウス hiroさんの映画レビュー(感想・評価)
SFスリラーの皮を被ったヒューマンドラマ
クリックして本文を読む
主人公リアムの周囲で起こる不審死から、謎に迫るSF作品。
序盤はリアムの周囲で不審死が相次ぎ、不穏な雰囲気を漂わせるSFスリラー。中盤はジェシーの登場から過去が徐々に明らかになり、警察の追っ手を掻い潜るサスペンス。終盤は過去の記憶を取り戻しヒューマンドラマに。転換がスムーズで飽きさせない。
2人の距離で生死が左右される設定も上手で、警察に相談するという、安易な行動を制限する要素になっているし、2人が離れらない要素にもなっている。
クライマックスの池のほとりで戻すシーンや遺体を池に探しに行くシーンは、シリアルキラーだった過去を受け入れられず、悔いていることを短時間で上手く描いていた。撃たれたジェシーを病院に連れていき、2人は離れる。
記憶喪失からリアムとジェシーの再生を描いたヒューマンドラマとして、なかなかの完成度だ。
コメントする