「インドが抱える社会問題をも鋭く抉る秀作」ダンガル きっと、つよくなる ホワイトベアさんの映画レビュー(感想・評価)
インドが抱える社会問題をも鋭く抉る秀作
星一徹・星飛雄馬の「巨人の星」を彷彿とさせるインド女子レスリングのスポ根物語。テンポの良いストーリー展開に嵌りました。特にラストの試合の場面では、フィクションと知りながら、いつの間にか主人公ダーヤの勝利を応援している自分がいました。それにしてもアミール・カーンの作品はただ観て面白いだけでありません。過去作「きっと、うまくいく」ではインドの歪な学歴社会と貧富問題に対する、そして作品「PK」ではインドの宗教の金権体質に対する批判精神が見て取れましたが、本作でもインドの女性差別問題をしっかりと捉えていたように思います。彼の作品には益々目を離せないような気がします。
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