「ウィッチが見えるもの」ウィッチ・アンド・ドラゴン 秘密が見える少女 bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
ウィッチが見えるもの
中世ヨーロッパ風の王国を舞台とした、デンマーク製作のダーク・ファンタジー。『ロード・オブ・ザ・リング』を100分の1規模で描いた作品。登場するのは、その人が抱える秘密を見ることのできる、不思議な目を持つ若い魔女とドラゴンを飼いならし、その生き血をすすり、民を支配する権力を持とうとする悪の国王の対決物語。
こうした作品によくみられる登場人物と構図でありながら、本作の特徴は、普通は醜く、悪の権化として描くところを魔女を、悪の国王に建つ向かう勇敢で美しい少女として描いている。主役の魔女を演じたレベッカ・エミリー・サトラップは、初めて観る女優さんであるが、美しい顔立ちで、途中、髪を短く切った時には、ボーイッシュな美少女であった。
また、中世ヨーロッパのダークで陰湿とした雰囲気を、街並みのセットでよく描いていたとは思う。
しかし、予算の都合かもしれないが、国王といっても民の数が、ほんの数百人規模の村だったり、ドラゴンが四つ足で、ちょっと大きなコモドドラゴンのようで、それほどの威圧感も無く描かれていたし、肝心の悪の国王が退治されないまま終わってしまうのは、何となく物足りなさも感じた。
それほどの特質すべき内容やVFX映像ではなかったし、今回は、Amazonprimeで鑑賞したが、多分、日本での上映は無かったのではないだろうか。
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