劇場公開日 2018年3月3日

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ハッピーエンドのレビュー・感想・評価

全54件中、21~40件目を表示

4.5さすがハネケ。

2018年9月7日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

すでに崩壊している家族を彼らの犠牲になった子供の携帯から傍観する。

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ハチコ

3.0更に多重構造になった不穏

2018年8月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

知的

難しい

ハネケさんの映画がハッピーエンドだなんてそんなー。
って感じで観まして、まーそーだよね、ハネケさんだもんね!って感じで観終わった訳なんですが、思った事もちょこちょこあったんで、書きます。

・ハネケ作品特有の不穏さが、現代と交ざって出来た構造感。
これまでの作品にあった、登場人物達の表情からは解らない深層心理部分ですが、今回はプラスでインターネット上のキャラクターまで重なり、キャラクターの心理を追うのが更に複雑になりましたね。

社会や環境に合わせて繕った表の顔と、内面で何を考えているか解らない、静かな恐怖が監督の特徴ですが、SNSなどインターネット上での人物像がまた別の「顔」として使われた事により、更に多角的な構造の映画となりました。
それにより、今作を観た人達は一人ひとり自身の個性に富んだ感想を得られるようになったように感じます。すげぇやハネケ!

その辺の多重構造はたぶんハネケさんの狙ったポイントなんだと思います。
と、言うのも今回の作品のパーツ一つひとつが、とてもイビツな多重構造なものから出来上がってるからって訳です。

・いろんなイビツな多重構造。
まずは、さっきから書いている、表面、内面、SNSの三点構造。
元々ハネケ作品自体が、表面と内面をそれぞれ読みといて、ようやく理解したよーな、してないよーな……。って作風なんで、二重構造的な作風ではあったんですが、SNS上のキャラクター性まで盛り込む感じ、これSNSとか署名掲示板とかやってない世代には理解出来ない人格みたいな部分だと思います。そんなものまで理解しちゃうなんて、やっぱ凄いねハネケ!!

それから、家族の部分。
複数の世帯が暮らすお屋敷と、それぞれの家庭事情がとてもイビツに描かれています。

家。
主人公の女の子が住んでた家が二つの家を無理矢理重ねて作った的な台詞があります。隠喩ってヤツですね。
ぶっちゃけいらないかなーとも思った部分なんですが、あの不親切で有名な監督が、もしかしたらとても親切なヒントとして言葉として入れてくれたのかもしれないですね!丸くなったねハネケ!!!

カレーの街。
なんだか移民で大変みたい!大変だねハネケ!!!!

・んでもって感想。
感想としては、映像の色彩も爽やかで台詞も多め、感情をあえて逆撫でするいつもの騒音も若干少なめ、上で書いた三重構造のおかけでなのか解らないが三点から人物像を見れるので、今までよりも断然観やすいハネケ作品になったかもしんないです。
そこは良いとことして、ハネケ作品としてのズッシリした気持ち悪さは今回すこし薄味だったかもですね。
白いリボンのような強烈さはなかったです。
今回とても観やすかったからか、はたまた淘汰された上での選ばれしハネケストしかもはや観ていないのか、パッとレビュー見た感じいつもより星が多い気がする。考えすぎか??

そんな感じです!!

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れーい

3.0秘密

2018年8月8日
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Takashi

3.5絶望的な家族の話

2018年8月6日
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タイトルが皮肉すぎて、エンドロールで固まった。
仮面ブルジョワ家族をこんなにも絶望的で、馬鹿馬鹿しいものに描いたのはハネケらしい。
家族の中で疎外された存在である、少女と年老いた祖父だけが直感的で人間臭く、なんとかこの物語に希望を見出すことが出来る。

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まぁみどり

4.0想いの一方通行

2018年5月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

『愛、アムール』では今ひとつピンとこなかったのですが、本作では十分楽しめました。

特に目を惹いたのは撮影技術で、音使いもよかったです。
その他も隙が無く、色々なことが起こりつつも、ほどよい緊張感でまとまっていました。

それでも作品の芯を捉えた感触はなく、ハネケ作品が好きと言いきれずにいます。
もどかしいのですが、いずれ理解が深まるといいな。
今後も楽しみです。

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凪

3.0コミュニケーション

Tさん
2018年5月10日
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鑑賞方法:映画館

「自己中心主義と身近な他人への無関心を加速させる、SNSの使い方への危機感」

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T

2.5華麗な縦列駐車

2018年5月8日
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鑑賞方法:映画館

笑える

知的

難しい

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いぱねま

3.0まあまあだった

2018年5月5日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

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吉泉知彦

3.0ハムスター

2018年4月27日
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鑑賞方法:映画館
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snowball

5.0破綻した家族関係が激しい口論や恐ろしい経験ではなく、淡々とした静け...

2018年4月15日
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鑑賞方法:映画館

破綻した家族関係が激しい口論や恐ろしい経験ではなく、淡々とした静けさのなかで描かれていき、そのギャップに引き込まれていく。美しい映像へのこだわりや長回しを使った撮影は今起きてる事件の目撃者になったような気持ちにさせる。壊れた家族の犠牲になる2人の子供。一人は相手を言葉によって傷つけて反応を確かめる。もう1人はひたすら傍観する。ストレスの発散の180度違う2人の傷ついた子供を通して、思いやりをかき、好き勝手にいきる現代の社会をうつしだす。

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terakotta

3.5ボケていなかった

2018年4月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

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佐分 利信

3.5一つ屋根の下バラバラの家族

2018年4月2日
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鑑賞方法:映画館

主人公たちの自分勝手っぷりがなんとも面白かった

北フランスの大手建設会社を営むロラン一家
三世代の家族が共に暮らす彼らだが、それぞれに秘密を抱え…

イザベル・ユペール、ジャン=ルイ・トランティニヤン、マチュー・カソビッツという、フランスの大スター共演にひかれて観た作品

まぁ、まぁ、とにかく、みんなが自分勝手。
自殺願望のお祖父ちゃん、父の会社を継ぎ、不出来な息子に頭を悩ませつつ、その裏で再婚のプランを練る長女、密かに不倫しながら夫婦円満を演出する長男、人の命を軽く考える長男の娘、裕福な家庭に生まれ、移民たちや貧しい人たちの窮状を見逃せない次期社長候補の長女の息子。

恐らく、お祖母ちゃんが生きていた頃は、うまくいっていた家族。
しかし、お祖父ちゃんの思いがけない行動をきっかけに家族は「都合の悪いこと」から目を逸らして生活するようになる。

ホントはエヴがお母さんに薬盛ったことだって、トマが不倫してることだって薄々気づいていたのに、誰も何も言おうとしない
というか、興味を持とうとすらしない

お手伝いさんの娘が、彼らの飼っている犬に足を噛まれたことだって、ホントは病院に連れて行かなきゃいけないのに、大したことないからと言って済まそうとする

工事現場で事故が起きても、その遺族が暴力を振るったことを脅しの材料にして酷く安い賠償金で済ませようとする

恐らく、お祖父ちゃんと現社長の時代は、そうやって貧しい人たちを見下し、利用することでやってこられた

しかし、これからの次期社長の代は、貧しい人たちや移民たちの権利を守らなければならない時代になる

その温度差が、社長親子を苦しめる

時代は移り変わり、一番若いエヴは携帯でしか本音を話すことができない世代になっている
それでも、今までのやり方を押し通そうとする上の世代と、それについていけない下の世代

世代間のコミュニケーションはだんだん希薄になり、金持ち一家のやり方も通じなくなっていく

個々の望むハッピーエンドは違うのに、彼らが共に暮らす意味はどこにあるのか

いつしか、人々の感情が希薄になり、人が死んでいく姿がライブ配信される時代がやってくる…
と映画は嘆く

いや、もしかして、そんな時代は既に到来しているのかもしれない

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とえ

4.0カメラの使い方が良

2018年3月26日
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spring

4.0性悪説

2018年3月25日
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鑑賞方法:映画館

ハネケ監督、真骨頂の一作。裕福なフランス人一家が抱える闇を、少女の目線から描くという監督力に感激した。最後のスマホ画面が良かった。

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hanataro2

4.5実直で新鮮な家族映画

2018年3月24日
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今までのハネケにひとつ文句、あるとしたら、いかにも、未知のひねくれた感情を味わせてやろう、という手の跡がみえる点か。が、今作にて、その操作性はナリを潜め、登場人物それぞれが自らの意志で言動するさま、その勝手さに、むしろ若干困惑しながら、記録していく、観察者の進み方をとっていた。ハネケにしては、老練してこそ、また新しいようだ。
家族を題材にした映画で、葛藤がすべて解決、ハッピーエンド、あるいはその逆、という作品は少ないようだか、本作もその王道を行くところ、セブンスコンチネントを撮ったハネケにして、地味で、淡々としている。が、一周回っての境地なのか、地味な進行を構成するシーン、ひとつひとつが発する波紋の、広がり、そして、波紋同士の交錯、それにより、またさらに生まれる波紋は、文章で言えば、行間といおうか、こちらの脳内で補完させる、そんな喚起力を持って、迫った。家族の事件が、ざわつく感情の湖面に、乱投下されていく。
すると、裕福なフランス人一家である登場人物と、ドブ臭い水すするわが身の実状と、かけ離れて、いやまさか、我がこととして切々と沁み入り、心に深き爪痕を残された。
みてよかった。

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エイブル

3.0空々しい家族

2018年3月23日
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かなり寝落ちしてました。
空々しい家族、でした。

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Momoko

3.5家族のひずみ

2018年3月23日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

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nakadakan

3.0色々あって最後に少女がとる行動が、登場人物みんなの視点な感じで面白...

2018年3月23日
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色々あって最後に少女がとる行動が、登場人物みんなの視点な感じで面白かった。

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uzumoti

4.5説明不要

2018年3月19日
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鑑賞方法:映画館

説明を極力廃してストーリーを追わせる。
ハネケ監督のストーリーテリングに感服。
誰も良い人なんていない。愛さえも欺瞞に満ちている。富と名誉を守るが故か。
家族の絆が大切ならば、富はそこそこに。
ギシギシと歪むスマホの画像が良いです。

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AKIRA

3.5象徴的なラストから無音のエンドロールがはじまった瞬間、全てを物語っ...

2018年3月18日
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パプリカ