マーシャル 法廷を変えた男のレビュー・感想・評価
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『男は男、女は女。』
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黒人とユダヤ人が同じ差別された立場として、共闘を組むと言う話だと思う。
しかし、もう一つ虐げられた立場の者がいる事を忘れては駄目だ。
『男は男、女は女。』
この映画の中で女性は救えなかった。
実際に起こった事件であり、結果は真実なのだろうが、この結末では納得がいかない。寧ろ、現代の裁判ならば、女性に対する配慮があって審議するだろうし、女性が『被害者だ』と言っている以上、和姦にはならないと判断されると思う。この映画では、女性に陪審員長を演じさせて、毅然とした態度で、『無罪』と言わせている。そして、あれだけ保守的だった判事が、アメリカの良心の様に突然態度を崩す。真実なのだろうが、演出が真実の一角を曲げている様に感じた。また、
この一件の話の流れでは、この黒人の弁護士が、お偉い先生には感じられない。他に偉業はあるのだろうが。
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実話なので、今より更に人種差別が激しい中で、裁判で勝利を収めたことは画期的だったんだろうと思い、その中で戦った黒人弁護士の雄姿と、勝たせる陪審員、アメリカの歴史を感じた。映画自体は軽快な音楽等で、そこまで堅苦しくなく描かれながらも、きちんと人種差別を伝えている。相棒弁護士のユダヤ人も良いキャラ。チャドウィック・ボーズマンが自信に満ち溢れすぎじゃないと思う一面もあり。しかし、全米で黒人弁護士が一人しかおらず、飛び回っている様は素晴らしいし、判事にまでなったのは素晴らしい。
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