三十路女はロマンチックな夢を見るか？のレビュー・感想・評価

　タイトルは『アンドロイドは電気羊の夢を見るか？』から取っているんだろうけど、『ブレードランナー』らしきところはない。ちょっとおバカな銀行強盗3人組。ジェシー・ジェームズに憧れているという主犯の男・拓人にしたって、撃たれる役だけだからなぁ・・・映画はリスペクトしてるからいいとしても。

　途中からは、いわゆるストックホルム・シンドロームなのかと思わせておいて、仲間の女たちを始末していく那奈（武田梨奈）。三十路を前にして何かを成し遂げたい気持ちもわかるが、どう考えても不自然。単に拓人に惚れてしまっただけの女を感じさせる展開だ。強盗やヤクザの顛末もちょっと真剣味が足りないところが痛い。

　ただストーリーだけは気持ちいいどんでん返しがあり、下手な強盗女性陣の欠点を補ってたような気もします。

というセリフが劇中で出てくるまんま。

しょっぱなの寝起きのシーンが酷すぎて、これでは学生の撮る文化祭レベル以下。

これは演じている女優さんというより、OK出した監督の責任、もしくは急いで撮らざるを得ない予算かスケジュールの問題か。

あんな化粧バチバチで寝て、嘘っぽいにも程がある欠伸(あくび)と伸び。

そういうシーンは随所にあって、ラストのネタバレで様々な「んな　アホな」を回収するとは言え、劇場公開するのならもうちょっと頑張りましょう、と思う出来だった。

三十路直前の独身女が主人公（武田梨奈）、一人暮らしのアパートに強盗して逃げる三人組が押し入る。
イケメンの若い男が元カノと今カノと組んだらしい。
非日常に憧れる主人公は強盗団に入り込んでいく。
武田梨奈のアクションが見たかった。

久保田悠来さんはこういったヒモっぽい犯人役がハマる方なのでその点では楽しみにしていた作品だったのですが、所々雑な部分があったのが目立ちました。
葵さんが消えた後、拓人さんがななちゃんを受け入れるのが早すぎるし、全体的にあまり葛藤ももどかしさもないのはある意味気持ちがいいですがなんか…なんか…それじゃあ映画としてどうなの…という気持ちになりました（笑）
でもラスト20分は展開が早く、それもかなり想像していなかった展開ですごくビックリしました。面白かったです。
久保田さんのアクションを見たかったというのもあるし、ん？と思う場面は何個かありましたが、しっかり立てたフラグは回収しているし一人一人のキャラが被っていなくて分かりやすかったです。

前半から中盤はムズムズする展開なのだけど、それを全部ひっくり返すようなラストの爽快感。スッキリ清々しい気分になれる作品。

なぜまだ設定年齢も若くふけ顔でもないのにカラテガールの彼女が主役?!？持ち味が生かされないと思うが ラストのオチもならば最初のオフィスのシーンは何だったの？ラストのオチでマイナス星1つ!!!

キチンと締めていただき良い作品でした！
一体どうなるの？的な展開が単純に楽しめます。期待以上の内容でした!

武田梨奈のファンだから観たのね。ファンだから余計に思ったのかも知れないけど、演技の練習した方がいいよね。この役は難しい役だったんだとは思うけど。声が綺麗だから初めの方のモノローグはすごい合ってた。

話は「ん？ん？」という感じで進んでいって、「夢を追いかける話なのかな？」と思わせんのね。ここの描写はありがちなんだけど。

ラストの「死んだとおもったあ？へへへ」ってのはバレバレだから早くやれよと思って観てて、これがオチならひでえなと思ってたけど「実は警察官でした！」でオトして、そこは気持ち良かった。このアイデア一発の映画なんだよね。

だからアイデア以外のところの甘さが目立つの。キャストも活かしきれてない気がする。武田梨奈、佐生雪は《海すずめ》で共演してるけど、そのときはもっと良かった。

ラストシーンのヒロイン演じる武田梨奈はやっぱりカッコイイから、アクション映画の話が増えるといいな。

設定が面白いのと武田梨奈主演ということで見に行きました。
生活に飽きた30才手前の主人公に、人生の転機となる出来事、強盗に拉致される、というイベントが起こり、その中で自分が諦めていた夢を取り戻す。そして最後はどんでん返しが待っているという、よくある設定ではあるものの、楽しめた映画でした。
武田梨奈のなんだかやさぐれた感じも良かったですし、若手の女優さんが演じた二役もなかなか凝っていて興味深かったです。ちょいちょい出てくる、？な展開も、ラストシーン＋αで回収されるので、最後にちょっとほくそ笑んで終わる展開も割と好きでした。
地味ながらなかなかの秀作でした。

とっっっても面白い作品でした。
展開がスピーディーでしたが、後味もしっかり残る作品で、色々考えさせられましたが、「やられたなぁー」と、もう一度観たくなる作品でした。
観る方によって、様々な角度で楽しめる作品だと思うので、明日また違う友人と観に行きます！！！！！！！笑

独身三十路女性の悲しい現実と忘れかけてた夢を30代の自分として思い出していく感じがとても共感しました。
テーマは三十路女性ですが、三十路女性に限らず楽しめる作品だと思います。
自分の中では今年いちばんの作品です

逃走中の銀行強盗一味に家宅侵入された三十歳の誕生日目前の職場でお局街道を走る女性の話。

コミカルな話でリアリティがどうのこうのいう作風ではないけれど、ちょっと設定が陳腐でそんなアホなの繰り返し。

投げたものは回収してくれたし、コテコテではあるものの一応意外な展開もありつつ締めてくれたからまあ良いかなというところ。