「隠居なれども騒がしき日々」三屋清左衛門残日録 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
隠居なれども騒がしき日々
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"三屋清左衛門残日録" シリーズ第1作。
KBS京都「新春時代劇」で鑑賞。
原作は未読。
用人として仕えていた藩主の死をきっかけに隠居した三屋清左衛門。残日録と銘打った日記を毎日書いたりと悠々自適の暮らしを営むつもりが、周りがそれを許してくれない。
清左衛門の元へ舞い込んで来る厄介事や事件の数々は、やがて藩内の派閥争いへと繋がっていき、ただ単に穏やかな毎日を過ごすと云うわけにはいかぬ気配が濃厚に漂い始める。
藤沢周平作品らしく、人間模様の細やかな機微が芳しく、味わい深いドラマが展開され心引きつけられた。登場人物の存在感がリアルで、だからこその芳醇さかもしれないと思った。
事件は藩の闇を内包しており、一筋縄ではいきそうも無い。楽隠居を決め込もうと云う目論見は外れ、穏やかなれども騒がしい日々を送ることになった清左衛門の運命や如何に…
[以降の鑑賞記録]
2022/01/01:時代劇専門チャンネル「北大路欣也祭り」
※修正(2025/03/21)
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