「前作とABBAのファン向き。ミュージカル映画としての新味は…」マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)
前作とABBAのファン向き。ミュージカル映画としての新味は…
2008年公開の前作は英ウエストエンドから米ブロードウェイへと進出したミュージカルの映画化で、ABBAの代表曲を並べた歌唱シーンで楽しませてくれた。続編で同じ曲ばかりやるわけにもいかず、ABBAの大ファン以外は知らない曲が続き、やや退屈。さすがに認知度の低い歌ばかりじゃ…となり、「マンマ・ミーア!」や「ダンシング・クイーン」などは再登場するが。
前作公開の後、俳優の歌唱の同録撮影にこだわった「レ・ミゼラブル」、歌い上げないソフトな歌唱と洗練されたジャズサウンドが印象的な「ラ・ラ・ランド」といった傑作が出たこともあり、今作は相対的に古臭さを否めない。ただ世界観は継承しているので、前作が大好きだった人は再会を喜べそう。
ドナがソフィを身籠ったとき3人の男と順に寝ていたエピソードは、実際に映像化されるとエグイなと感じた。コリン・ファースの喜劇センスが光っていたのは◎。
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