劇場公開日 2018年5月18日

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「映像でやる意味あるの?」GODZILLA 決戦機動増殖都市 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0映像でやる意味あるの?

2018年5月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

一作目よりは良くなっていて、へたに怪獣同士の闘いに落とし込んだりしていないのは好印象。

『ゴジラ』『シン・ゴジラ』同様に、不死身の怪物に「人の知恵」で勝とうとする流れ。
様々な人種(ヒューマノイドタイプ宇宙人)が一緒になって戦う展開。
種族の思想の違いや宗教がもたらす対立と裏切り。
メカゴジラの独自解釈。

などなど、独自で面白くなりえる要素・設定なのだが……

いかんせん映像に落とし込み切れてない。
延々とセリフで説明されても。
後半20分を除いて、立って説明、座って説明、歩いて説明、他人と対峙して言い争い(対話でも理解でもない)。
分岐型ゲームの脚本に近いのですよね。
インターバル「 」部分が長く説明セリフの羅列で、あとは短いアクションイベントシーン、って構成。
ならば「ゲームか小説(ラノベ)かラジオドラマでどうぞ」と。

動きや、ビジュアルで魅せるシーンが乏しくて、アニメで観せる意味が薄い。

また、主人公らのゴジラ憎しで視野が狭くなっていて、仲間の命や種族の未来に考えが及ばない、いきあたりばったりの短絡的行動に、感情移入もできない。

OVA6話分くらいの総集編イベント上映を観た気分。
設定好き、深夜アニメ好き、ゲーム好きな人にはいいかもしれないけれど、映画を観た満足感は得られなかった。

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コージィ日本犬