「X-MENに似ている」ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 こうまさんの映画レビュー(感想・評価)
X-MENに似ている
キャストに惹かれて観に行きました。
気になったのはX-menシリーズとの共通点です。かつて理想を共有した親友であり宿敵というダンブルドアとグリンデルバルドの関係性が、プロフェッサーXとマグニートーによく似ているからです。魔法使いとミュータントを置き換えればそのままハマります。
マグニートーが「兄弟たちよ、力を持つ優秀な我々こそが世界を支配するべきだ」とアジるシーンはよく出てきますが、人間に壮絶な迫害を受けてきた彼の演説には説得力があります。2つのイデオロギーに挟まれた女性としてゾーイ・クラヴィッツが配役されているのも偶然でしょうが面白いです。ローリング氏はX-menシリーズ(特にファーストジェネレーションからの新三部作)から多少なりとも影響を受けたのではないでしょうか?残念なのはX-menにはマイノリティに対する問題提議というテーマがありますが、グリンデルバルドの演説には特に深みを感じない事です。
次回以降はダンブルドアとグリンデルバルドの全面対決になりますが、今作で示されたのは設定だけなのでどこまで心動かせるドラマに出来るかが腕の見せどころですね。キャストが最高なのでそれだけで観ざるをえません。もう退屈させないで欲しい。
それにしてもすっかり傍観者となってしまったニュートが気の毒です。クィニーとジェイコブの恋の行方は丁寧に描いて欲しい。
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