「しがらみを感じる脚本」ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 ユージーンさんの映画レビュー(感想・評価)
しがらみを感じる脚本
ハリーポッターシリーズはほとんど未視聴で思い入れもありませんが、前作はおもしろく、その続きということで観にいきました。
しかし、今作は、あまりいい出来だったとは、正直、言えません。とにかく、設定を盛り過ぎている気がしてなりませんでした。
前作で死んだと思っていたキャラが生きていたり、記憶を失ったはずの男が何の前触れもなく現れたりと、かなり都合のいい展開ばかりでした。
とくに気になったのが、クリーデンスの扱いです。
彼はなぜ、魔法界のサーカス団で小間使いのようなことをしていたのか。
彼が、前作の騒動で生きていた、というのはとりあえず受け入れるとし、また、養子となる時の書類をもとにパリへ生みの親を捜しに行った、というのも、よしとしましょう。
しかし、そんな彼がなぜ、人間界ではなく魔法界に紛れ込んでいたのでしょう。ティナがサーカスの団長に問い詰めるシーンはあった気がしますが、答えは得られていたでしょうか?(自分が聞き逃しているだけ?)
そもそも、クリーデンスは、前作でアメリカ魔法省の人間に扮していたグリンデルバルドに、魔力を感じない的なことを言われてませんでしたか? 無自覚だったり、感情が高ぶっていないと、スカウターのように感知できないのでしょうか。
他にも、アジア系の俳優の起用は必要か? とか、カッパのシーンいる? など、無駄に思えるシーンが多くありました。
まだまだ続編があるということですが、その辺の回収がされるのかどうか……。