「シリーズ初見の人には難しそう」ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
シリーズ初見の人には難しそう
次回に続くって事で、内容的にはあまり語るところはなし。ほんとに前振り回というか、中継ぎ回というか。
前作のキャラの説明が一切なく、本作が最初って客を振り切って捨ててる感もあり「ご存知の方のみ」という、脚本もどうかと。
誰だっけあれ?と思い出すのが大変でした。
作者が自分の作った設定に酔ってるというか。
キャラを決めた筋に乗せてるだけでドラマがないというか。
キャラの感情独白だけで満足してるというか。
本来の主人公・ニュートもビーストたちも、取ってつけたような活動しかしておらず、事件は解決しない。
今回の主役は完全に悪役・グリンデルバルド 。
そもそもグリンデルバルド は、ポッターの第7作『死の秘宝 PART1』に登場した時、過去に何があったか映画では断片を(原作では詳細を)語ってしまっていて、シリーズを追ってる人には周知の内容だし。
あのポッターのエピソードに繋げるためには、ニュート & ダンブルドアはどんなに不利になっても結局は負けないってことだから、緊張感に乏しくなってしまう。
『不死鳥の騎士団』や『死の秘宝 PART1』みたいな、すっきりしないもやもやで終わるし。
とりあえず、IMAX3Dの場合、上下につけた黒帯フレームに、魔法の効果である光や煙、魔法動物が飛び出す効果が視覚的に楽しいので、劇場まで観に行った甲斐はありました。
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