「続編は前作を超えるためにこそある」銀魂2 掟は破るためにこそある 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
続編は前作を超えるためにこそある
宇宙一バカな侍の第2弾だ、コノヤロー!
前作は原作漫画/アニメを見てなくとも面白く、すっかり気に入ってしまった『銀魂』ワールド。
本当は劇場で見ようか迷ったくらいで、さすがに単なるミーハー心だけで観に行くのもアレなんで観には行かなかったけど、その分、レンタルを楽しみにしていた。
今作ものっけから最後まで、ナンセンスでユルくてシュールでハチャメチャクチャなギャグ、パロディー、笑いの連続!
開幕早々のぶっちゃけ日本映画界トークにまずウケた。確かに日本アカデミー賞って、×××とかが×××されて特に×××が×××だけの賞。って言うか、ピー音外して!
前作は2度のワーナーロゴだったが、今回は3度! 早く始まらんかい!
神楽の手下の黄色いアイツら。
庶民の生活を見てみたい遠山な将軍様。
この江戸でも人気のスクールアイドル。
江戸にも居たアイドルやアニメに熱狂のヲタクたち。
クライマックスの荒野のカーチェイスは、マッドな怒りの…ならぬ爆笑のデス・ロード。
“赤い彗星”が今度はブラックな闇医者に。
ある人物のヘタレを治す荒療治として、某ロボットアニメのシチュエーション。パロっちゃダメだ、パロっちゃダメだ、パロっちゃダメだ…。
そして今回も世界に誇る日本の某アニメ会社ネタ。ネコをアライグマに変えただけで、本当に大丈夫なの…?
エンディングは緑のコートを羽織って、お台場みたいな場所で歌い…。
家賃が払えず、バイトを始めた銀さんたち。
キャバクラに床屋。キャバクラではキャバ嬢に変装。
そのキャバクラ・シーンで、店主の佐藤二朗のアドリブに笑う小栗と菅田は、あれ、マジ笑いだとか。
バイト先に何故か毎度毎度現れる将軍様。
キャバクラでは、将軍様ゲーム。将軍様、弱過ぎ…。
床屋では、将軍様、限界突破! ここ、一番爆笑してしもうた(笑)
小栗、菅田、橋本の掛け合いはもはや安定級。
柳楽の男気ある時とヘタレの時の演じ分けは、こんなコメディでもさすがの演技派ぶり!
この一年でグンと人気が上がったからか、吉沢の見せ場が増えた。
新キャラでは、伊東役の三浦春馬が悪役を憎々しく好演。あまり三浦の演技を上手いと思った事無いが、今回はなかなか良かったんじゃないかな。
また、窪田正孝も凄腕の人斬り役で出番はそんなに多くないが、印象残す。
惜しむらくは、前作でメチャお気に入りキャラとなったエリザベスの出番が少なかった事…。残念!
笑いやキャストの快演は今回も絶好調。
でも前作は笑いは弾けてても話自体はまあまあだったが、今回は話もなかなか面白かった。
新撰組鬼の副長、土方がある日突然、ヘタレヲタクに。
時を同じくして、新撰組に土方のライバル的の頭のキレる伊東が復帰。
土方の失脚は伊東の策略。土方を排し、局長・近藤を暗殺し、新撰組を乗っ取ろうと企んでいた。
新撰組に最大の危機…!
前作では脇に甘んじていたが、今回は新撰組が話のメイン。
ちょっとおバカな近藤、男気溢れる土方、クールな沖田の新撰組三本柱。
伊東の策略で土方が新撰組をクビになるも、垢のような腐れ縁で固く結ばれている彼ら。
伊東は本当に憎々しい奴。でも、その心中は…。もっと、自分を見て欲しい…。
実は自分こそ、ある陰謀の為に利用されてただけ。
孤独で無用とされた彼に手を差し伸べたのは…。
新撰組のドラマと絆に、爆笑映画なのに意外や目頭熱くさせられた。
さらには、この新撰組内紛を足掛かりに、将軍をも巻き込む江戸を襲う陰謀…。
原作で人気の2つのエピソードを融合させたストーリーらしいが、一本の作品として普通に違和感無く見れた。
アクションは迫力増し。列車内の神楽と沖田の華麗な立ち回り、銀さんvs万斉のクライマックス戦、交互に入れ替わるバトルは充分盛り上げてくれる。
笑いも、ドラマも、キャラの魅力も。
“掟は破るためにこそある”という副題が付けられているが、
続編は前作を超えるためにこそある。
前作より面白かった!
こりゃ第3弾にも期待!
絶対作ってくれるよね!
近大さん、明けましておめでとうございますm(__)m、コメントありがとうございました。いやー面白かったですね。破天荒なギャグ満載。楽しみました。続編も観たいですね。監督だけは変わらないで欲しいです。