「☆1付ける程酷くはない」銀魂2 掟は破るためにこそある そぼろさんの映画レビュー(感想・評価)
☆1付ける程酷くはない
原作ファン歴14年です。中でも真選組が大好きなので期待半分不安半分で見に行きました。
もちろん、「ん?」と思う部分は多々あったように思います。
中でも突出してたのは、妖刀設定を変えたのにトッシーが刀を抜くシーンはそのままだったこと。あれは妖刀だから生きるシーンなので、元々土方が使っている刀であのシーンをやられても「握力がなくて刀が抜けない人」に見えて仕方なかったです。妖刀設定を変えるのなら、土方がトッシーに打ち勝つシーンも変えないと。
それから将軍暗殺の無理矢理感。前半のギャグとの折り合いをつけたかったんでしょうが、江戸城にこんなとこあるの?知らなかった~みたいな謎の白い空間で銀さんと万斉のチャンバラ、いります?原作通りに真選組がドンチャンやってる近くで戦うのは何がダメだったんでしょう?銀さんの移動の為のムロツヨシさんのシーンもいらないし、出番がなかったからか無理矢理エリザベスに空飛ばしてヅラ出すのも意味不明。鴨太郎の最期のシーンで当たり前のように戻ってきた銀さんも、ネコ●スにまた乗ったの??って感じだったし。
あとは個人的な問題ですが、元々福田監督のギャグが性に合わないので佐藤二郎さん・ムロツヨシさんのシーンがくどくてくどくて。面白いと思ってやってるのが信じられないぐらい、くどいし長いしくだらない。家でTVで見てるなら確実に早送りです。福田色が見えるとどうしても気分が萎えました。福田監督が大好きな人なら気にならないかと思いますが。
と、散々批判をしましたが、総合的には面白かったと思います。
紅桜と比べるとよっぽど原作に忠実だったと思うし、近藤・土方・沖田の良いセリフもそのままで、演出もよかったです。中村勘九郎さんは去年よりも近藤さんに近かった。垢のセリフのシーン本当によかったです。もともと原作が面白くて良い話なので忠実に実写してくれたら間違いなく面白いんだな、と思いました。(なのでところどころ垣間見える監督の色が苦手です)
☆5を付ける程大満足!とはいきませんが、最初から批判するつもりじゃない限り、原作ファンで☆1付ける人はいないかなと思います。
ちょっと見たくないな…と思うシーンもありますが、原作の終了がとうとう告知されてしまった今、下がったテンションを上げるためにももう一度見に行こうかなと思っています。
総悟をかなり拗らせているのですが、総悟のシーンは文句なしでかっこよかったです。吉沢亮さんのファンではないですが、総悟は世界一かっこよくて世界一かわいい(アニメ同様ファミレスで飲んでたのがオレンジジュースで嬉しかったです)と言う事を再確認できたので満足です。