「恋愛が作品の本質ではなかった」恋は雨上がりのように おちゃさんの映画レビュー(感想・評価)
恋愛が作品の本質ではなかった
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あきらは足を怪我して、部活から現実逃避して心の拠り所を求めていた。それで店長に恋心を(勘違いして)抱いたんだと思う。店長は冴えない人生だけれども、決してあきらの気持ちを利用して依存することはなく聖人君子を貫いていて爽やかだった。
徐々にあきらのことを理解して、あきらのためを考えて優しく拒絶したんだ。「来月も再来月もその先もずっと、シフト入らなくていいから」という言葉は、相手を突き放すようで冷たいように聞こえるけど、心からあきらのためを思った、最大限に優しくて強い言葉だったんだ。あきらもそれを理解して決心したんだ。2人の間には男女の友情が成立したんだと思う。
最後に偶然再会してあきらが「友達ならメールするよね」と言ったのはなぜか。それは、けじめがついた今、恋愛ではなく友達として関係性を作っていけると考えてたんだと思う。すごく尊い作品だった。
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