「綺麗な中年映画」恋は雨上がりのように やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
綺麗な中年映画
クリックして本文を読む
この映画、好きです。
私、おじさんです。
中年になってくると、若い人を応援したくなってきます。
そして、この映画の大泉洋さんが演じた店長は、そんな中年の理想形ではないでしょうか。
好きな事、夢中になれる事に向き合う若者。時として挫折を味わいます。
そんな時に時間をかけながら、若者の気持ちが、自ら再び向き合うように背中を押す。
それを真っ直ぐな気持ちで向かってくる若者を、受け止めながらやる。
店長、器の大きなおじさんです。
今までの人生経験が活きたのでしょうね。
そして、今度はその経験を活かし、自らの背中をも押す。
おじさんの私も、そんな店長の虜です。
また、店長と九条の関係も良いですね。
観ていて、私も旧友に会いたくなってきます。
そんな二人の関係を通して、あきらとはるかも一生ものの友人になると想像させてくれます。
そんな所も、この映画の好きな要素です。
最後に、ラストシーンの小松菜奈さん、涙を流す時の目の動きが、『ぼく明日』の愛美を思い起こさせて、個人的にはツボに入りました。
全体的に温かさを感じる映画でした。
コメントする