劇場公開日 2018年3月30日

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「日本の政治スキャンダルが小さすぎての心配が…」ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書 KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0日本の政治スキャンダルが小さすぎての心配が…

2021年6月3日
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鑑賞方法:DVD/BD

この作品のように、カタカナ名の人物が
多数登場する映画の鑑賞は、
私にとっては大変な苦難を伴う時間だ。

ご多分に漏れず、誰が誰やら解らないままに
話が進んでいってしまい、後半になって
ようやく全貌が掴めてくる始末。

題名からして、国家機密情報の取得を
巡る作品かと考えていたが、
入手した情報を掲載するかしないかとの
社主と編集主幹を中心とする
一新聞社内の葛藤の物語で、徐々に
鑑賞への高揚と感動がもたらされた。

多分にマスコミ関係に席を置かれる方々には
勇気づけられる作品ではないだろうか。

「報道が仕えるべきは国民だ。統治者では
ない」との判事の意見書の言葉が全てで、
発行部数ランキング的に見て、
日本だったらは毎日と産経がタッグを組んで
政府と対峙しているようなもの
かも知れない。だから、
政府広報組織化している大手新聞社が
幅を利かせる日本のマスコミの皆さんには
皮肉も込めて申し上げるが、
昨今の政権がひた隠しにする諸問題の真実
には力を合わせて是非迫って欲しいと
心から期待したいところだ。

ただ、政治の側で心配なのは日本の場合は、
この映画で描かれるような米国における
国家機密というスケール感では無く、
モリカケ・桜・公文書破棄・1.5億円も全て、
国会議員による彼らの取り巻き連中への
逆忖度だったり、その隠蔽だったりと、
余りにも動機が個人的でスケールが小さく、
本来はこういった政治スキャンダルは
小さい方がいいはずなのに、質の点において
妙に日本の政治の方を心配させられる作品
でもあった。

KENZO一級建築士事務所
KEIさんのコメント
2021年6月3日

こちらこそ宜しくお願いします!

KEI
KEIさんのコメント
2021年6月3日

共感頂き有難うございます。日本の政治の方が心配になってしまう…本当にそうだなと思います。国民の無関心さも気になるところであります。

KEI