「すごい作品を観てしまった」タクシー運転手 約束は海を越えて fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)
すごい作品を観てしまった
アジア系映画は、あまり観ていませんでした。
そんな自分に喝!。
一言「すごい作品を観てしまった」衝撃作。
走行距離40万キロ!越えのオンボロタクシー。
妊婦を運ぼうとしても、車は動かない。
おまけにその客は、財布を忘れていたのでもらい損ね。
そんな時小耳に挟んだ、ドイツ人ジャーナリストの報酬金額。
滞納家賃と同額→仕事を横取り。
だけど運転手は英語カタコトだけって、意思疎通できんじゃん!。
と、最初はコミカルだったのに。
だんだん目的地・光州に近づくにつれて、シリアスになっていきました。
今だったらネットで拡散しそうな、人民弾圧・私服軍人の横暴。
まだ80年では、新聞・カメラ映像でしか伝えられない。
丸腰民間人に銃を向ける場面は、ちょっとキツかったけど(もう少し短くても)。
最初は逃げ腰だった運転手が、ジャーナリストを叱咤激励する場面。
「俺は運転手、人を運ぶ。あなたは記者、記録するんだ」。
意思疎通できなかったのに、周囲も含めて思うところが重なっていくところが胸熱。
涙出る一歩手前でした。
圧巻の1作でした。
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