「永遠の2人」50回目のファーストキス るるびっちさんの映画レビュー(感想・評価)
永遠の2人
恋愛は4年で終わるという学説を聞いたことがある。脳の興奮状態も4年程で終わるそうだ。そうでなくとも人間は、手に入らないものほど輝いて見え、
手にしたものは色あせる。地位も名誉も車も女性も…
どんなに素敵な彼女でも、手に入らないから夜空の星のように輝くので、手にしてしまえば側に居るのが当たり前、それが日常になる。いつまでも人は日常に興奮してはいられない。
奇蹟と思えるドラマチックな出会いも、毎日となれば普通になる。「釣った魚に餌をやらない」心理はそこからくる。
しかし毎日記憶がリセットされ、毎日一からやり直さなくてはいけないなら、2人は永遠に新鮮なままいられる。それはむしろ幸せなことかもしれない。あんなにときめいた異性が、いつの間にか空気のような存在になり、人は目の前の人につい不平不満をぶつけてしまう。出会った時の喜びと感謝を忘れてしまう。しかし、この映画の2人ならいつまでもときめいたままだ。むしろ羨ましい存在ではないか。
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