「母がいた」日日是好日 MIKI-soさんの映画レビュー(感想・評価)
母がいた
この映画の予告編を見た時、着物を着た希林さんの姿が余りにも母と似ていて驚いた。外観といい、その凛とした佇まいといい、まさに瓜二つだった。
私の母は和裁師をしていて、着物の着付けの先生で、お茶の師範だ。昔から洋画と、洋楽かぶれの私は、和が中心の母とは話が合わなかった。しかし歳を経て、ようやくその世界が少し分かった気がした。
本物を見なさいという、先生の台詞は、母がいつも語っていた言葉と同じで、とても重みがあった。
映画を観ている間、画面と現実が交差し、この作品を思い出すとき、母を想い出すだろう。
私にとっては特別な作品になった。
コメントする