「黒人はお金目当てで戦場に行ったはずだ。」マッドバウンド 哀しき友情 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
黒人はお金目当てで戦場に行ったはずだ。
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白人の黒人に対する贖罪なのだと思うが、余りにも偽善である。
監督は女性の黒人監督だが、KKKを余りにも安易に描いている。商業主義映画だから仕方ない。しかし、過酷な歴史があるのだから、もっと過酷な運命として描くべきだ。KKKはこの映画の様な中途半端な差別はしない。
また、映画の前半で、家族の話をサブストーリーとして挿入しているが、その後のキャラクターが生かさせていないし、相関関係も曖昧。そして、現実では、
黒人のこの状況での運命は『奇妙な果実』なのである。
第二次世界大戦に赴いた黒人は徴兵では無く、志願兵で、お金目当てで戦場に行ったはずだ。こんな『アンクル・トム・ケビン』であるはずはない。黒人が平等に戦える(?)のは、公民権が制定されたベトナム戦争から。そして、自ずと何故?公民権が制定されたか分かるだろう。さて
残念ながら、この映画は『期待違反理論』を使った白人の偽善。白人はやはり白人で、KKKでなくとも差別がある。寧ろ、KKK以外の一般人の差別が今の差別に繋がっているはずだ。
ヨーロッパの白人はミシシッピのそれよりも良い。と言った台詞が出てくるが、奴隷貿易をしたのは、正にイギリス、フランス、スペインなのである。この映画は正にファンタジーである。ファンタジーの理由を知りたい方はタランティーノ監督の『ジャンゴ』を見れば分かると思う。
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