ロープ 戦場の生命線のレビュー・感想・評価
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一筋縄ではいかない。。
映画観賞の度に、「この世には知らない事がまだまだあるのだなー」と感心してしまう事があります。本作でも「国境なき水と環境管理団」の活動を見て、この世にはこういう人道支援に従事している人がいるのだなと感慨深い一方、協力的ではない地元民や国連軍とのやり取りがあり、いくら立派な行いでも、何事も一筋縄ではいかないという印象がありました。ロープはその一筋縄ではいかない事柄の象徴でしょうか。。
のどかな風景だけど戦争中という違和感
天気も良くてのどかな風景が広がっていておばあさんは牛を連れて歩いてるけど戦時中。(戦争は終わってるんだっけ?)足元には地雷が埋まってて、子どもがピストルをもってて、死はすぐそばにある。うっかり景色に騙されそうになる。
そんな世界で今この瞬間にもお金目的でなく働く人達がいる。それが必ずしも報われる訳ではないし、時に矛盾に満ちているけどそれでも働くその原動力って何なんだろう…?
日本ならロープくらいお金さえ出せば簡単に手に入るのに、それが命懸けのミッションになる世界があることを思い出させてくれた映画。
正義も正解も個人の及ばざる未来
良くは知らないけれども「バルカン半島」と聞くと不穏な思いにかられる。そんな場所を舞台にして、且つ戦闘従事者ではない人達の右往左往な物語。
一見退屈。ともかくまったりで近年の戦争映画に馴れた人にはキツイかも。そもそもそういうテンションの映画でもないし。更にはスペイン映画であると言うこと。そう、映画のクオリティを邦画主観やハリウッド主観で観てしまうと見逃してしまう面白さが(戦争映画に面白いは難しい単語だが)詰まってる作品だと感じました。
僕の中ではエンドロール前のプレエンドロールに救われました。
思わず応援‼️紛争地帯の多田便利軒‼️
悲惨さや環境の劣悪度合いだけで比較したら、もっと酷いところも世界には存在すると思いますが、いずれも人間が作り出したことには変わりがないわけです。
でも、ひとかけらの良心が発揮されることで生まれる絆が救いや慰めになることにも変わりがないのだと思います(当事者だけでなく、周囲の人達にとっても)。
国境無き医師団、というのは良く耳にする機会がありますが、このような活動に携わっている方々もいらっしゃるのですね。
ユーモアと嫌みのない正義感に溢れた活動ぶりを、敬意を込めて『紛争地帯の多田便利軒』と呼ばせていただきます。
この様な人達がいる事を知りびっくり
紛争地帯で、暮らす人達の井戸の中に遺体が放り込まれ、それを井戸から出すための事の1日を追った映画なんだけど、まずは、この様な人達がいる事を知り、ある意味びっくり・・・これもまたボランティア的と言うか人に尽くす事や正義感がないと出来ない事だね・・・・
また、紛争地帯に起きる様々な危険やトラブルなど、一体なんの為なのか、何が大切なのか、考えさせられました。
また、本作品、そんなシビアな環境の中で、ある意味主人公達のユーモアを交えて映画の方は、淡々とお話が続いて行きます。
ま、考えさせられるのですが、私的には、いまひとつの内容で、ちょっと話には乗れなかったな・・・・
ま、ある意味、戦争と言うバカバカしさを別の角度から描いているのかもしれません。
絶品でした
良い映画でしたー!!
素晴らしい。
言ってしまえば、
こんなに地味なお話を、
これだけドラマティックになるなんて!
参りました!
深刻な環境下で仕事をする人たち。
あまりに素晴らしい脚本で、
とても長閑でほのぼのとさせる。
しかし、その次の瞬間には、
とても厳しく、
深刻な状況なのだと、
冷水を浴びせかけられる。
その深刻と長閑の間を行き来する。
ラスト、
寓話的なエピソードが、
鑑賞後とても安心させてくれる。
優しい設計。
何が描かれていたのか
ストーリー面白いから観ちゃうのね。感情の動きも、まあ、解るし。
観た印象としては「主人公たちは、いなくても良かったんだ」ってとこなの。寧ろいない方が良いんじゃ。彼らが災厄を招いてるんじゃ。
じっくり観られて良い映画だったな。
ロープ/戦場の生命線
2018年15本目の劇場鑑賞。
停戦直後のバルカン半島を舞台に、
建前ばかりの国連を尻目に、
現地の市民を助けるために奮闘する国際援助活動家たちの姿を豪華キャストの共演で描いたスペイン製戦場ブラック・コメディ。
キャスティングは国際援助活動家たちということもあり、
ベニチオ・デル・トロ(プエルトリコ)
ティム・ロビンス(アメリカ)
オルガ・キュリレンコ(ウクライナ)
メラニー・ティエリー(フランス)
と国際色豊かなメンバー編成でした。
死体を井戸からロープを使って引き上げるという簡単に解決しそうな問題ですが、
舞台となる停戦直後の紛争地域においては常識がまったく通用しなくなる。
“国境なき水と衛生管理団”という組織が、
井戸に投げ込まれた死体回収のために奔走する本作ですが、
ロープが意外な理由で手に入らないドタバタ奮闘劇であったり、
彼らの過去の恋愛話であったり、
ビー演じるティム・ロビンスのジョークであったりと、
コメディ要素が多かった。
オルガ・キュリレンコの放〇シーンはビックり。
ロープは見つかるのに、
様々な事情でそのロープを使えなかったり、
ロープを手に入れても国連軍によって妨害されたりというイライラ感はある。
皮肉のきいたオチは面白い。
頭痛の種
バルカン半島のとある場所で国際平和援助活動を行う国境なき水と衛生管理団という活動家達が井戸の死体を引き上げ様とロープを求めて奔走する最中に巻き起こる話。
停戦調停が結ばれたとはいうものの不穏な地元の武装勢力や地雷に神経を使いつつ、融通の利かない国連軍と地元民の顔色を窺いつつの活動で思うように行かない。
そんな状況にありながら普段は陽気に、時にはマジメにという登場人物達が面白い。
結構堅い話かと思ったら、基本コミカルというか、終始軽口の連発で冒頭なんかは鬱陶しさを感じる程。
重さの部分が思ったより響かなかったけど、戦闘シーンはないのに緊迫感もあるし、哀しさや温かさや優しさが入り交じり最初から最後まで楽しめた。
死んでも、とにかく生きていく
援助の仕事におけるある種の虚しさと滑稽さを、うまく描いていた。
遠くの雪を頂く山並み、岡、長く続く道、よそ者とその地で生活する人たち、どの立場でその出来事を見るのかによって随分現実は違って見える。
戦場で地雷にヒヤヒヤさせられながらも、戦闘シーンはなく、ユルさと緊張とがみょうに混ざりあった面白さがあります。日本の日常ではありえない状況を、楽しめました。映画だからこそ、ですが。。
ちょっと期待外れ
国連の平和維持活動等が厳しい状況で行われていることはわかった。
だけど物語としてどうだろう?
宣伝では、もっと面白そうに感じたんだけど、その意味で期待外れでした。
吊り上げられた死体は、もっと二転三転して上がったり落とされたりしたら、面白かったと思うんだけどな…。
そして、谷底にある井戸ならいざ知らず、丘の上にある井戸で、あれはないよ…という最後でしたが、まあ、面白かった。
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