きみはなにも悪くないよのレビュー・感想・評価

こう言った設定を考えるだけでもシュールなのに、被害者に対してこの演出家はどう考えているのだろう。
もはや、ホラー映画だ。

今からでも遅くないカンヌ、ベネチア、ベルリンは「きみをまってる」よ。君は映画を自由に撮れば
「チミはなにも悪くないよ」
カンヌ国際映画祭級のホラー映画。出ている演者が哀れになる。

加害者がきちんと裁きを受けないのがやはりストレスではある。いくら社会的に制裁を受けたとしても。
性犯罪が親子2代にわたって傷つける卑劣な犯罪であることがわかる。
役者の演技は悪くないが、千咲の復讐の行動があまり利にかなっていない。レイプ犯の息子との間に子供を作ったところで、犯人が息子や孫を大事にするような相手だと思ったのか。復讐どころか弱みにしかなっていない。しかも相手は腹違いの兄である。
腹違いの兄妹間に生まれた子供に罪はないが、いずれ近親相姦で生まれた子供であることに向き合わなくてはならないのだが、親としてそこまで考えているのか。