「ゾンビ版「君の名は」ですよ。これは。」カメラを止めるな! ひびのさんの映画レビュー(感想・評価)
ゾンビ版「君の名は」ですよ。これは。
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ついに観ました、劇場で。
面白かったぁ。
この作品のような話の展開は以外と映画でよく使われる手法ですよね。
物語の序盤から中盤辺りまでは時系列通りに話が進んだあと、そこから一気に過去に遡って、
進行していたそれまでのストーリーの裏側で起こっていた仕掛けを見せていく、
「種明かし」映画とでも言うのでしょうか。
三谷幸喜さんの作品や、洋画のお洒落な犯罪映画でも、それにタイムスリップやタイムリープを題材にする映画はこの手のトリックを頻繁に使っています。
そして、
数年前にヒットした「君の名は」も時系列のズレを利用したまさに種明かし映画だと思うのです。
ただ、この作品の素晴らしい所は神懸かり的な行き当たりばったり感が凄すぎて、トリックをトリックとして見せないところ。
どこの馬の骨かもわからんような素人に毛が生えた不器用な役者やスタッフ達が(失礼!)あり得ないハプニングに翻弄されながらも泥臭く窮地を脱していく。
そこに恐ろし程の臨場感が生まれ、観てるこちらもまるでこの作品を一緒に作っているような感覚に陥ってしまう。
冷静にネタバラシを楽しむのではなく、観てるこちらとスクリーンの向こうのなんともいえない一体感がこの作品の最大の魅力に感じました。
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