「ふたりを別つ、雨の橋。」小ぬか雨 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
ふたりを別つ、雨の橋。
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"藤沢周平・新ドラマシリーズ" 第二弾「橋ものがたり」の一編。
藤沢周平没後20年・生誕90年記念作品。
時代劇専門チャンネルで鑑賞。
原作(「橋ものがたり」所収)は既読です。
孤独な女が暮らす長屋に、人を殺した青年が逃げ込んで来たことから始まる、短く儚い恋物語…
女はどこか影のある青年を世話する内、次第に惹かれていきましたが、青年はいつかはここを去らねばならぬ身…
終わりが見えているからこそ、否応無しに掻き立てられてしまう恋情がとてもエモーショナルでした。
女が生き甲斐を見つけ、それを必死で守ろうとする姿を北乃きいが見事に演じ切っているなと思いました。
青年役の永山絢斗も言わずもがな。
このふたりだったからこそ成立した作品だなと感じました。
長屋があるのは橋のすぐ傍。橋を渡れば、二度と会えない。
迫る追手、近づく別れ…
ラストシーンが印象的で、涙を禁じ得ませんでした。
※修正(2022/01/14)
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