「作品の背景を知るにはいいでしょう」ゴーギャン タヒチ、楽園への旅 凪さんの映画レビュー(感想・評価)
作品の背景を知るにはいいでしょう
ヴァンサン・カッセルは好きな役者だけれども、あまりゴーギャンには見えず、風景もあまりタヒチっぽさを感じなかったです。
意図してやっている部分も伺えますが、汲み取りにくかった。
その中でポリネシアの人々は、まさにゴーギャン風で、イメージを喚起させるものがあります。
しかし名画の映像的再現というのは、(デレク・ジャーマンなど一部を除き)あまり面白いものでもなく、評価がしにくいですね。
作品の背景を知るという意味では、もちろん有意義で、違った視点で絵画鑑賞を楽しめるようになると思います。
伝記物はどうしても評価が低めになってしまいますが、それなりに観た甲斐はありました。
モームの『月と六ペンス』を読み直したい気分です。
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