劇場公開日 2018年4月6日

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「土曜の朝から大画面で濡れ場を何回戦も鑑賞するも・・・」娼年 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0土曜の朝から大画面で濡れ場を何回戦も鑑賞するも・・・

2018年4月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

物語の切り口は斬新だし、女優陣の身体を張った演技には脱帽する。東役の猪塚健太も魅力的だった。
だけど、全体的には「そうじゃないだろ?」感がぬぐえない。
「普通じゃない」人たちを描くには物足りない。例えば、禁断かも知れないが障碍者セックスを取り上げるくらいしなければ、人に言えない、人と違うという”普通じゃない悲哀”を表現しきれないじゃないか?案外、想定内の顧客ばかりだった。
「普通の」人を描くにしても、同級生の恵は、あそこでドレスを着ちゃダメだと思うんだけど。そこは日常=普通であるべき。

エロスもなく変態性も希薄な、ただの激しいセックス。
少年期のトラウマも、ただの根暗にしか見えず。
だいたい、桃李の、手をぶらんと垂らして猫背で歩くあの姿勢が嫌い。

栗太郎