「ホラー+タイムリープ=秀作!」ハッピー・デス・デイ かつさんの映画レビュー(感想・評価)
ホラー+タイムリープ=秀作!
け、決して怖いからってわけじゃないですけど、普段あんまり見ないホラー作品。。でも、外れなしのタイムリープ作品ということで、鑑賞してみました。ホラー+タイムリープ、なかなかナイスな組み合わせでした!
前半は、主にホラー。。マスコットお面に延々と殺される展開。そのお面の現れる恐怖感、緊迫感は、ふだんあまりホラーを見ないことも相まって、正直なかなかハラハラでした(笑)
ただ、この作品は、恐怖一辺倒ではなく、中盤から、ツリーの人間的な成長、絶望の中から希望を見出していくようなヒューマン作品的な展開に変わっていく。何度か失敗して、お面に殺された後に、たまたま一晩一緒だったカーターに相談して、犯人を特定するために積極的に行動することを決意。ここから、ストーリーにポジティブな展開が生まれました。失敗しながらも、一歩ずつ進んでいく姿が良かった。
そして、もう1つアバズレクソビッチだったツリーの心境の変化が丁寧に描かれていたのも良かった。何度もいろんなことを試みてもダメな状況で、カーターが話を聞いていろんな切り口でツリーを導こうとする姿勢に徐々に心を開いていく。犯人と目していたトゥームズを追い詰めたとき、「このままじゃカーターが助からない」と自ら死を選んだツリー。最初の方のツリーでは考えられない行動の変化に心動かされました♫メイクの変化もあるかもしれないけど、演じているジョシカ・ローテの出す雰囲気の変化も素晴らしかったですね。
最後のどんでん返しもなかなか良かったんですが、それよりもこういったヒューマン的な展開の方が心に残りました。
ただ、気になることも。。タイムリープもののあるあるですが、ツリーはなぜタイムリープ状態に入ってしまったのか。グレゴリーがなぜお面を持っていたのか。なぜ、ツリーはトゥームズが犯人だと思ったのか。死ぬためにダメージが蓄積する設定がなんだか中途半端。などなど。。
でも、全体としては、満足な作品でした。なんだかこんなにポジティブになれるホラー作品ってなかなか珍しいですね!