ザ・フォーリナー 復讐者のレビュー・感想・評価
全101件中、1~20件目を表示
A Miniature Action Film with Big Concept
Campbell, the director of GoldenEye and Casino Royale, delivers a ridiculous, fun, and somewhat smart action flick with Chan and Brosnan. Chan's portrayal of the immigration experience is a unique motive for kicking a bunch of ass, and Brosnan's tie-ups with Irish nationalist terrorists is a Western conundrum seldom seen in an action-justice flick like this. Chan's old age stunts still impress.
いろいろと無理がありすぎる
ジャッキー映画では『THE MYTH 神話』ぶりに地元の映画館に来なかったのでレンタルDVD視聴。原作はイギリスのスティーヴン・レザーという小説家の『チャイナマン』という1992年の小説。アクション映画というよりポリティカル・サスペンス映画に近いが、その割には娯楽アクションもあってなんだか中途半端な作品だ。うーん、あんまり面白くなかった。
まず第1にジャッキーは実質的に主役ではない。最初こそ主役っぽく登場するが、ピアーズ・ブロスナンと接触するあたりからお話がブロスナン中心に展開していき、ジャッキーは脇役みたくなって実質的にブロスナンが主役みたいになってしまう。観終わってから原作を読んだ人の感想を探すとどうやら原作からしてそうらしく、『チャイナマン』というタイトルなのにIRA(中国・香港・日本公開版の映画ではUDIという架空の組織に変えられている)内部の話が中心でチャイナマンはタイトルになってるのに脇役みたいだとか、映画は大枠で原作に忠実だとあった。
第2に原作が出版された1992年と映画が公開された2017年では25年も経って時代も状況もかなり異なるため、ところどころ不自然な話になっている。1992年には北アイルランド紛争は継続中だったが、1998年にベルファスト合意に基づいて和平合意が行われ、2017年にはもう紛争は終結しているし、主人公が軍人時代の戦闘術を使えるのも原作ならベトナム戦争終結から17年後だからぎりぎり納得できるが、映画では40年以上経っており、60過ぎた爺さんが20歳の頃の高度な技術を昔取った杵柄で即座に使えるというのにはかなり無理を感じる。ちなみに原作では主人公は中国系ベトナム人(ベトナム華僑?)という設定らしいが、映画ではジャッキーに合わせてかベトナムと国境を接する広西チワン族自治区の中国人になっている。原作では主人公は最初に北ベトナム軍だか南ベトナム民族解放戦線(いわゆるベトコン)に入り、そこから南ベトナム軍に投降し、さらに米軍特殊部隊に入るといった流れらしいが(ベトナム人が米軍に入れるのかという疑問も感じるが)、映画では米軍特殊部隊にいたということがちょっと触れられるだけで、そのあたりはうやむやにされている。中国人がベトナム軍や米軍にどうやって入ったんだろうか?(なお原作からして、ベトナムからわざわざ地球の裏側のイギリスに亡命するのも極めて不自然だが、なぜそうなるかといえばイギリスの小説だから・笑)
第3に、いくら娘を殺された復讐のためとはいえ、第三者的(裏でIRAとつながっているとはいえ)な副首相に周辺爆破などの脅迫をしてまで犯人の名前を教えるよう迫っていく主人公は、偏執狂的過ぎて行動原理が理解不能であり到底感情移入できない。やってることはほとんどテロリストといっしょだし、途中からはなんだか主人公が横から邪魔するおかげで副首相によるテロリストの始末がスムーズに進まないように見えてきてしまう。そもそもこの主人公は終始無表情で何を考えてるのかわからず不気味きわまりない。娘を殺された絶望感を表現するためにそういう芝居になったらしいが、むしろアジア人というのはいつも無表情で何考えてるのかわからんという欧米人のステレオタイプな人種偏見が表れてるように感じられた(原作のタイトルである「チャイナマン」という言葉も現在では人種蔑視・民族蔑視のニュアンスを含んだ侮蔑的表現とされることが多い)。残念ながらどうにもいまいちの映画でした。
信者のための・・・
これ面白いぞ。先入観でスルーするのはもったいない
キャストとあらすじだけだと今作はかなりのジャンル映画っぽい
正直、私も見る前はそう思っていた
主演はジャッキー・チェン
あらすじは「娘を殺した犯人を捜す父親。ロンドンでレストランを個人経営するただの老人かと思いきや実は・・・」
『ジョン・ウィック』などの「なめてた相手が実はヤバい」系のジャッキー版だな、なんて想像していた。しかし、しかし!
実際はそれに収まらない一本だった
ジャッキーお得意の笑いを交えた軽快なアクションはなく、次々に相手をなぎ倒す爽快感のある無双展開もない
アクションシーンはあるものの、犯人を見つけるために手製の爆弾を使って脅迫行為を行うジャッキーのジットリ・・・とした表情のほうが強く印象に残る
領土問題から生まれた過激派テロ集団。その元構成員から転身した副首相。テロを食い止めるために容赦のないロンドン警視庁
設定と展開も複雑で闇深い
私たち観客が諸手を挙げて応援したいジャッキーは今作にはいない
復讐者であり脅迫者。原題のカタカナ表記よりも漢字の持つ陰鬱さがこの映画にはよく似合う
ドラゴンを起こす事はない
タイトルなし
“俳優” ジャッキー・チェンの新境地
復讐に燃え狂ったジャッキー・チェンがピアース・ブロスナンの周辺者をメタメタに痛めつける。 終盤近くではテロリストのアジトに単身乗り込む。 そこまでやるかと呆れてしまう。
ネット配信で映画「ザ・フォーリナー 復讐者」を見た。
劇場公開日 2019年5月3日
2017年製作/110分/G/イギリス・中国・アメリカ合作
原題:The Foreigner
ジャッキー・チェンは元米軍特殊工作員。
今は中国料理店のオーナー。
ロンドンで起こったテロで最愛の一人娘(高校生)を亡くした。
ピアース・ブロスナンはテロリストのグループのトップ。
テロは部下が勝手にやったことだった。
復讐に燃え狂ったジャッキー・チェンがピアース・ブロスナンの周辺者をメタメタに痛めつける。
終盤近くではテロリストのアジトに単身乗り込む。
そこまでやるかと呆れてしまう。
ピアース・ブロスナンは妻と甥と愛人に裏切られて、散々な目に遭う。
ここまでギタギタになった登場人物もなかなかいないだろうと思った。
監督は「007 カジノ・ロワイヤル」のマーティン・キャンベル。
脚本は「エネミー・オブ・アメリカ」のデビッド・マルコーニ。
さすがにこれだけのクオリティの映画はこれくらいの職人でこそできた仕事だと思う。
ジャッキー・チェン63才
ピアース・ブロスナン64才
おじさん2人の熱演が光った。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
笑顔封印のジャッキー
ナーメテーター案件
はじめてみた!
ただのアクションものかと思ったら
普通のおじさんかと思いきや、というのは良くあるパターンだけど、大切な家族を失い、辛い過去を持つ移民を演じるジャッキーには笑いはなく、重く切ない。
そして、イギリスとアイルランドは私達には分からない深い深い溝と怒り、悲しみがある。
政治も絡んでただの復讐劇にはならないところが良かった。
年を取ったとはいえ、小道具使っての素早いアクションに興奮!
成龍は健在なり!
老いたりと言えども非常にジャッキーらしい映画で、とても嬉しくなった。
先にランボー5を鑑賞し、これまでのシリーズが築き上げてきた価値を水泡に帰すようなコンセプトに落胆していたので、同様に「娘の復讐」を扱った本作はどうか確かめたかったのである。結果は充分満足出来るものであった。
ランボーと違い、シリーズものでは無いのが強みだ。キャラクターの性格付けや作品テーマに何の縛りもないので、観客は純粋に「ジャッキーを楽しむ」事が出来る。
なるほど、「俳優」と「アクションスター」は似て非なる職業かもしれない。「俳優」ならば、ファンはその多彩な「演技力」に感心するのだが、「アクションスター」は演技よりもむしろ「スター自身の持ち味」に期待するようだ。
どんな役を演じても「ジャッキー」は「ジャッキー」であり、「ジャッキー映画」は「ジャッキーらしさ」を求められる。
本作の重く暗い「仇打ち=復讐」は70年代カンフー映画のオーソドックススタイルであり、ジャッキー作品もタイガープロジェクト、秘龍拳、木人拳、成龍拳などすべて定番復讐劇だ。
元々、初期のジャッキー作品にコミカルさは微塵もない。別に歳を取って路線変更したり、他のアクション俳優を真似したりしている訳ではないのだ。
(蛇鶴八拳で見られたコミカルさの片鱗を天中拳、酔拳にてオリジナリティとして確立させた為、以降笑いを含む作品が主流となるだけだ)
戦いに臨む前のトレーニング(かつてはクルミだったが、今は専用器具なところに時代を感じる)。
プロジェクトAの25m落ちやポリス・ストーリーのショッピングモール戦闘を彷彿とさせるシーンあり。
おなじみのカンフーバトルは暗闇の中、シルエットを見るだけでジャッキーだとわかる。往年のキレが望めないのは当然だから構わない。それでもジャッキーの個性的な動きは、どこまでもひたすら「ジャッキー」なのだ。これほどファンを嬉しがらせる要素があるだろうか。
英国とアイルランドの歴史を背負い政府や組織にがんじがらめの副首相と、そんな事情とは100%無縁の移民かつ市井の中華屋という対比も深い。
スタイリッシュな007とどこか泥臭いジャッキーも好対象である。
ピアース・ブロスナンがアイルランド共和国出身である事も作品に深みを与えていると思う。
60代半ばを過ぎて、尚、魅力的なジャッキー・チェンとピアース・ブロスナン。彼らを良き手本として、今から体力作りを怠らぬよう自分を戒めたいものである。
ジャッキーチェンが強い!内容はやや複雑
老いてもジャッキー
全101件中、1~20件目を表示