ザ・フォーリナー 復讐者のレビュー・感想・評価
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哀しき孤独をアクション名優が体現する秀作
英国とアイルランドの血塗られた歴史をベースにした複雑な人間関係、裏切りを絡ませて物語は展開する。主人公の予想外のタフな経験値を積んできた過去が明らかになるとともにストーリーは重厚に展開する。シナリオは良く練られており、飽くことが無い110分である。テロリストが仕掛ける幾つかの爆破シーンは個人的には好まないが、現代の危機を映し出す秀作であると思う。
ジャッキー立ち位置微妙
ロンドンにてジャッキー・チェン扮する父親がIRA爆破テロにて娘を殺され、手がかりを探す為北アイルランド副首相を頼りに北アイルランドへ乗り込む話。
北アイルランド副首相をピアース・プロスナンが演じる。
日本人にとってはジャッキー&プロスナン眉唾物の二大共演となっている。
北アイルランド副首相も平和の為、勝手に動いているテロ組織を炙り出す訳だが、ジャッキーの復讐劇が最後まで噛み合って無い様な作りに。
(いや、ジャッキーのお陰でテロ組織を早めに見つけられたかも知れない。最後の件も彼の行動の速さのお陰かもしれんし。しかしジャッキーパートを除いて考えると、北アイルランド&イングランド側のみでテロ解決出来る要素があり、返って邪魔に見えてしまったりした。)
この映画にて活躍した割には1番とばっちり受けているのは、副首相であるプロスナンだと思うわけであり。。。
テロ関連の作品としては充分面白みがあっただけに、ジャッキーの使い方が微妙な作品でした。
ジャッキーの無笑活劇
いつも、ヘラヘラのジャッキーが
笑わない!
哀愁を感じる。
そらそうだ!愛娘をテロで殺害されたんだから!
敵は、なんと007だ!
なんとジャッキーは、もと米軍特殊部隊だった!
これは、スタローン、デニーロ、トラボルタもやってるね。
ノースタントなんだ!
さすがだ!
ジャッキーは、製作にも関わっている。
監督は、バーティカルリミットのマーティンキャンベル。
うーん作り過ぎ?
ジャッキーファンはどうなんでしょうか?
舞うように戦う彼を見たくなりますよね。
60過ぎてる事を考えるとまだまだ素晴らしいと思います。
流石に一対一の場面は若手相手なのね、これも称賛。回りの年齢層高めだもんね。
ブロスナン?えっ66(?_?)なのに、体型もkeepしかもあんなお色気有り?
素敵なおじさまに。
全体的には、説得力に欠けるけどジャッキーのアクションが観れたのは嬉しい。アイディアも満載。
死んだ目をしたジャッキーの怖さ、でも…
“死んだ目”をしたジャッキーが、ジワジワとターゲットを追い詰めていく。
トレードマークともいえるスマイルが出るのは本当に冒頭だけ。復讐鬼と化してからはほぼ出ることなく、一瞬出たとしてもそれはターゲットを欺くためのもの。
怖い怖いジャッキーが見られるが、でも完全に非情ではないあたりもジャッキーらしいというべきか。
「ジャッキーらしいアクションは少なめだよ」と監督は言っていたものの、小道具の活用やクンフーといったアクションはしっかり抑えている(日本公開版はアクションシーン長めな中国版との事)。
あらすじ的には、政治や宗教が絡んだ紛争が多発していた北アイルランド事情をある程度頭に入れておかないと、追っていくのがちょっと辛くなるかも。
ただ、原作小説では救いようのなかったラストを、映画で変えたのは大正解。
相変わらずスゲーなと
59本目。
10連休とはいかないけど、シフト通り3日仕事して休みかと思ったらマジか。
何かモヤモヤ、社会人失格だね、こんな考えじゃと。
なんて思いながら、観賞したんだけど、やっぱスゲーなジャッキー・チェン。
観る度思うけど、いくつだよ。
ストーリーも表裏があって面白かったんだけど、凄腕過ぎるのも、どうかなと。
て言うか、あっ、やっぱそうだよね、そうなるよ、分かりやすいのがね。
あとエンドロールの歌がね、全編英語できてるのに何故?前のめりに。
そう思ってしまうのは、俺のモヤモヤなんだろうな。
背景がわかりづらい。
『ザ・フォーリナー 復讐者』字幕版
*主演*
ジャッキー・チェン
ピアース・ブロスナン
*感想*
平成から令和になってから最初の映画。ジャッキーと007のピアースが出ているので迷わず鑑賞!
ストーリーは、爆破テロで娘を失ってしまった父親(ジャッキー・チェン)がテロリストに復讐する話。
テロリストと一枚噛んでるピアース・ブロスナンがなかなかのゲスでしたが、全体的に背景がわかりづらかった。やや複雑。。
ジャッキーのアクションシーンはあまりなく、どっちかといったら、ピアースの方が目立ってた。でも、事件背景が最後の方まで解りづらくて苦労した。もうちょっとテロリスト側を分かりやすくして欲しかったのが一点と、ジャッキーのアクションをもっと見たかった。笑顔を封印した還暦のジャッキーは、カッコ良かったけどね。
なので、令和最初の映画は微妙でした。(^^;
演技で魅せる、哀愁漂う復讐劇
『96時間』『イコライザー』など怒らせてはいけない人気のアクション・スリラーにジャッキーverが新たに誕生した。スティーブン・レザー原作の「チャイナマン」を映画化し、全米初登場3位、cinema scoreでA-、IMDbで7.0と高評価の本作がついに、2019年日本にやってくる。
オープニングから悲しい展開があり、リアルでいて決してハッピーエンドではないこの復讐劇はジャッキーが長年培ってきた最高の演技力で魅せてくれる。アクションに関しても銃撃戦や実践型の格闘など濃密なシーンがいくつかあった。心を鬼にして立ち向かうところから復讐が終わるまで、表情から伝わるエモーションの激しさ&複雑さが観客にストレートに入ってくる。
また、『ドライヴ』の作曲家が創り出すシンプルかつ緊張感のある音楽は映画の色にとても合っていた。原作をかなり改編していたが、期待を超えた濃厚かつ見応えのあるアクション・スリラーに仕上がっていた。50年以上の俳優人生で改めて新境地を開いたジャッキー・チェン、アクションだけでなく演技も一流だった。
チャイナマン
ジャッキーチェンはアクションヒーローにこだわる俳優だと思います。どんなアクションスターでも老境に入ると、またそうでなくても、普通のドラマに出演しますが、ジャッキーは徹してアクション映画の主役をはります。
潔いですが、大人のアクション映画となると、きょうび米英に敵わないところがあり、映画産業の発達した香港や台湾といえども、落とし所にはコドモっぽさが感じられます。ジャッキーチェンの映画はなんというか、私には明るすぎるのです。
体をはっている感には一種の崇敬を覚えますが、画一的な展開に、自己資本や我の強さが感じられます。ハリウッドに一介の登場人物として出演したら、すごく魅力的に見えるような気がします。
この映画の資本は中国とイギリスですが、監督Martin Campbellは007カジノロワイヤル等のベテランで、従来のジャッキー映画にはない大人の雰囲気があります。
ジャッキーは相変わらず無敵のヒーローですが、年老いたアジア人が白人をバッタバッタと倒すのは、大げさに言えば、力道山がシャープ兄弟を倒すような痛快さがありました。といってもクワンはちっとも強そうではありません。なんの変哲もない中老男性が、強いことに喫驚の楽しさがあります。
ベトナム人がIRA闘争に巻き込まれる筋書きに、この映画の特殊性があります。こんな複雑な筋書きをよく映画にしたなと感心しました。たんにジャッキーを復讐鬼に仕立てるのなら、IRAもベトナム人の設定も不要ですから、そこに無類の価値があると思います。
もとよりIRAは私の知らない世界で、シャドーダンサーやニールジョーダンの映画で垣間見る以外は、わかりませんが、IRA闘争は冷たく理不尽で非情な雰囲気を映画に与します。その世界観とジャッキーチェンが組み合わさったことで、前例のない面白さが生まれたと感じられました。
そもそもピアーズブロスナンとジャッキーチェンが、並んで立っている光景が、まったく想像できず、この呉越同舟だけでも、かなり見たい度がありました。
日本人ですと、関東圏の人が関西弁を話すと、その疑似が直ぐにわかるものですが、ピアーズブロスナンのアイルランド訛りが自然に感じられました。私は英語をよくわかっていませんが、それでも自然さがわかりました。ライトがロイトになります、なんか好きなアクセントです。
原作の題名「チャイナマン」やベトナム難民の描写などを差別だとする物議があがったようですが、私にはむしろIRAもスコットランドヤードの一個師団をも凌駕する強かな(したたかな)ジャッキーが痛快でした。重さのある労作だと思います。
ジャッキーの健闘が虚しい堂々とした失敗作
ロンドンで中華レストランを経営するクァンはロンドン市内で起こった爆弾テロで娘を亡くしてしまう。ほどなく犯行声明を出したのはIRA。クァンは警察にテロ実行犯の名前を教えてくれと懇願するが捜査上の情報は口外できないと断られる。そんな折に元IRAリーダーで政治家のヘネシーがテロ事件について遺憾の意を表明しているTV映像を見たクァンはヘネシーに面会、同じくテロ実行犯の名前を教えろと迫るがヘネシーは拒絶。「あなたは必ず考えを改めるだろう」と言い残してクァンは立ち去るが・・・からのポリティカルスリラー。
たまたまテロに巻き込まれた男が実は・・・という偶然はリアリズムと相性が悪く、一切笑顔を見せないジャッキー・チェンはやはり全然ジャッキーらしくない。その他にもヘネシーの浮気相手が実は・・・他のどんでん返しが全然物語の根幹に関わっていないのでリアリティを徒に削ぎ落とし、とってつけたようなクライマックスも爽快感ゼロ。無駄に頑張っているジャッキーのノースタントアクションだけが曇天のロンドン市街に浮かび上がる堂々たる失敗作でした。
スッキリしない
ジャッキーチェンが60歳のしょぼくれた中華飯店のおやじ(しかし元特殊部隊出身)を演じる。
元特殊部隊というわりに、やっぱりアクションがカンフー。
ピアース・ブロスナンに執拗に犯人の名を聞くが、ジャッキーチェン自身が爆弾つくったりして、それこそテロリストとやっていることは一緒。
なんだかんだで、最後は実行犯グループを倒し復讐を果たしたようにみえるが黒幕は別にいたし、アクション映画の割に、いまいちスッキリしなかった。
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