「【”ホテルに来る人々は、皆お客様という仮面を被っている・・” グランドホテル形式で、真犯人を探す女性ホテルフロントマンと警部補の姿を描いた作品。】」マスカレード・ホテル NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”ホテルに来る人々は、皆お客様という仮面を被っている・・” グランドホテル形式で、真犯人を探す女性ホテルフロントマンと警部補の姿を描いた作品。】
<敢えて記す:原作未読>
◆前半は、様々なホテルの”お客様”の姿を、コミカル&ミステリータッチで描く。
・あてがわれた部屋が禁煙室である事にクレームをつけ、部屋のグレードアップを図るセコイ客。
- 実際に、多いそうである。おバカさんである。クレーマーリスト一直線であるのに・・。-
・夫の浮気を見破るために、企みを持って来る客。
ー ここは、成程と思う。ー
・盲目の夫を気遣って、下見に来る盲目の客。
ー ・・・・・ ー
・たった2万程度のバスローブをせしめるために、芝居をする客。
ー こう言う客は、非常に多そうである。ー
・過去の、自分に決別するために、ホテルマンに扮した刑事に、嫌がらせに来る客。
ー 生瀬さん、流石の演技である。ー
□ 前半は、”居るよなあ、こういうお客さん(京都の定宿の伝聞です・・。)”と思いながら、面白く鑑賞。
ー でもね、S・S・ヴァン・ダインの”ファイロ・ヴァンスシリーズ”を愛読してきた者は、何となく犯人が分かってしまったよ。キャスティングを見てもね。推測が外れている事を期待しつつ、後半へ・・。
ー
◆後半は、犬猿の仲だった筈の、ホテルマンと、警部補の関係性が急速に”お互いの立場”を理解し合い、好転していく。
”犯罪から、市民の命を守るのが、警察の使命、お客様のあらゆる要求に答えるのが、ホテルマンの使命。”
・そして、予想通りの展開で物語は進む・・。
<人間ドラマの集積版として観れば、面白き、グランドホテル形式の映画であった。
今度は、”マスカレード・ナイト”だね!
期待して、待ちますよ!>
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