「木村拓哉と長澤まさみ、主役が光る!」マスカレード・ホテル kazzさんの映画レビュー(感想・評価)
木村拓哉と長澤まさみ、主役が光る!
日本映画専門チャンネル「日曜邦画劇場」で観賞。
木村拓哉は綾瀬はるか押しだと聞いたことがある。共演予定の沢尻エリカに問題が発生したとき代役に綾瀬はるかを強く押したと。結果は黒木メイサがキャスティングされたが。
で、そのキムタクが長澤まさみと初共演。
今、ノリに乗っている長澤まさみは、公開年度で主演・準主演・共演した映画がどれもヒットし、この年の費用対効果ナンバーワン女優となった。
別作品と比べれば本作はおとなしい役だが、背筋を伸ばした立ち姿には惚れ惚れする。最後に見せたドレスアップ姿よりもホテルのユニフォームが魅力的だった。(衣装デザイン黒澤和子)
一方、東野圭吾がキムタクを想定して書き上げた主人公だというのだから、アンチ木村や原作ファンがなんと言おうと、キムタクははまり役だった。…のだ!
キムタクは、どの役にも事前準備を怠らない立派な俳優で、でも、何処をとってもキムタクだ。それこそがスターの証。
日本のトム・クルーズだと思う。
さて、謎解きは案外安直で説得力に欠けるが、そこは勢いでカバー。
キーアイテムの文鎮も、肝心なところでアピールが弱い。
残念な面は多々あるのだが、映画らしいスケール感と豪華共演陣、何より主演ふたりの魅力で魅せ、面白かった。
東野圭吾作品はトリックを描きつつも人情噺が真骨頂。
映画は、グランドホテル形式とまではいかないが、ホテルを舞台にした群像劇の体をとっていて、利用客達の悲喜交々を佐藤直紀の音楽と移動撮影で軽快に見せる。
監督 鈴木雅之と撮影 江原祥二は「本能寺ホテル」のコンビ。
テレビ畑の鈴木監督は、贅沢なセットを縦横無尽に駆け回るテレビではできない演出を楽しんでいるようだ。
コメントありがとうございます!
アイドル出身というイメージの払拭は、48歳になってまでなかなか難しいものですね。
30年もドラマ畑でやってきているというのに。
キムタクからは「いつ、誰に見られてもいいように」と、家の外では日常的にも毅然とした態度を意識する覚悟を感じます。
THE SWARMの出演が、評価を塗り替えるターニングポイントになるとよいですね♪
キムタクは必ずや「21世紀の映画スター」として名を残すと信じています^ ^