「ほぼ原作通り。」マスカレード・ホテル mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
ほぼ原作通り。
東野圭吾のベストセラーを鈴木雅之監督が映画化。
東野圭吾の原作は変えにくいのか。いろいろ思い返してみても、原作の何かをごそっと除いたり、いろいろ付け加えたり、一変させたりということがほとんどないと思われる。
原作で受けたイメージとほぼ同じ世界がスクリーンで展開される。
ふと思う。これはいいことなのだろうか。
難しい問題である。改変すると、原作の方がいいという声があがる、さすが映画人よく変えた、と言われることもある。
原作と映像の関係は難しいのだ。たとえば、本作を原作を知らずに観た人は、あの犯人に驚けたのか。それは、原作を知っている者にはもはやわかりようがない。
だが「犬神家の一族」や「砂の器」のように何度も映像化されるものもある。犯人が誰かわかっていても我々は観る。
いくら考えても難しい問題だ。
ところで、高級ホテルに泊まったことがないので(原作を読んで一度泊まってみたいと思った)、よくわからないが、高級ホテルの客室の電話、て、あんなオフィスにある感じ?
コメントする