「心地の良い伏線回収」マスカレード・ホテル えのきさんの映画レビュー(感想・評価)
心地の良い伏線回収
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初めは正反対の2人が、お互い(ホテルマンと刑事)の良さを知って理解し合う過程がとても良かった。至る所に伏線があったが、それはごく自然な流れの中で回収されていた。そこが、この映画を心地よく観れた理由かもしれない。
キャストは豪華で、皆さんの演技はとても素晴らしかった。静と動の切り替わりがハッキリとした映画。個人的には2人が刑事、ホテルマンを辞めると公言するシーンは映画館がしん…と静まり返って観客みなが固唾を呑んで観ていたように感じられる。それほどの緊張感があった。だが、何処と無く感じてしまう物足りなさに3.5の要因がある。オススメはしたいが、初めのカメラワークが素早く動く箇所は、正直目が疲れた。ホテルという狭い環境でそれぞれの人々が交わる様子を描くため、上下のカメラワークもあったが、やはり目がチカチカした。ホテルの豪華さがあだなってしまったのか、そこは勿体無い…。
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