「言うほど悪くない」パシフィック・リム アップライジング Chronoさんの映画レビュー(感想・評価)
言うほど悪くない
単純に現代のロボットと宇宙生物が素手で戦うシーンを楽しめばいいと思う。パシフィックファンではない私としては、観る前からそんなに求めるものは高くなかったので、迫力等で十分楽しめました。第1作目から監督も変わったし、映画の雰囲気は普通の怪獣映画、平成ゴジラ並みに安心して観ていられました。
面白かったのは、KAIJUを培養してたのが分かった時にこれがKAIJU再出現の何らかのトリガーになるのかなと思ってたら、実は最初から計画されてた点です。単純なストーリーだと思ってたので、良い意味で裏切られました。
まあ劇中で論理的に気になった細かい点は多々ありましたので、一応突っ込んでおきます。
・工場でKAIJUを大量培養してたはずのに誰一人気が付かない意味不明さ。あれだけの生物を培養するとすると億単位以上の経費もかかる。
・レアアースを求めて富士山を目指す意味が分からない。他の場所にいっぱいあるよね。
・富士山の山頂でマグマが煮えたぎっていましたが、そんなことは無い。むしろ火口ってもっと横にあったりするよね。
・東京に一度3体が集まる意味が全く理解できない。直接行けよって思った。
・プリカーサーがどこにどれだけの規模でいるのか不明なのに今度はこちらから行くと喧嘩売っちゃうとか。
・無人機の内部に取りついたKAIJUを攻撃できた仕組みとそれを仕込んだ意味。
・最後の攻撃時にロケットで高高度まで上がっていたが、ジプシーの窓割れてたはずなのに、中の風圧はゼロだった。
とか突っ込めばキリがないですが、今回はエンタメ性重視だったので「怪獣映画なんてこんなもんだし、まいっか」で済ませることが出来たレベルでした。
第3部は楽しみです。特にイェーガーの武器が貧弱すぎるので、イェーガーの進化を期待してます。でも肉弾戦大好きアメリカ人が作っているので、どうかなあってところですけどね。