「TOKYO最終戦争!」パシフィック・リム アップライジング しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
TOKYO最終戦争!
"パシフィック・リム" シリーズ第2作。
通常スクリーンで鑑賞(字幕)。
首をキリンのように長くして、この時を待っていました。前作公開時は日本が世界に誇る特撮やアニメへの高らかなる愛と賛美、そして壮大なるアンサーに心躍らせたものです。
根っからのオタクに大作予算を与えたらこれだけごっついものができるんだよ、と云う好例でした。そしてついに待ちに待った続編。興奮しないわけがありませんでした。
今回はヒーロー物に欠かせないニセモノが登場しました。
そこまで踏襲してくれるのか、どんだけ分かってるんだ、と云うわけで冒頭から興奮の坩堝に叩き落されました。
敵の意外な正体に愕然・唖然。今度の敵は人類なのかと思わせておいて、「お前敵に操られてたんかい!」と、前作の出来事を伏線として活用していて膝を打ちました。
イェーガー対ニセ・イェーガーの戦いはもちろんのこと、怪獣映画の聖地・東京でのバトルはかなりの迫力でした。
最大級カテゴリーのKAIJUと新世代イェーガーのバトルは、息もつかせぬ展開で目が離せませんでした。
東京が瓦礫の山に。「壊せ、どんどん壊せ!」。出来ればもっと火の海にしてくれても良かったんですけれど…(笑)。
さらに、KAIJUがまさかあんなことになるなんて…
怪獣好きには堪らない仕掛けが満載で嬉しい限りでした。
残念だったのは、時代設定が近未来のためか、東京の街並みが現在のものとは全く違っていたことです。
劇中に登場する交通標識等から推察すると、新宿辺りがバトルエリアみたいですが、面影が微塵もありませんでした。どちらかと言うと、「ブレードランナー」系の未来都市でした。
スカイツリーはありましたが、その周囲には高層ビルが建ち並び、下町の風景が消失していました。もっと驚いたのは、その向こうに大きく富士山がそびえていたこと。
日本と言えば富士山、なのは理解出来るしシンボリックに使いたかったのも分かりますが、やはり違和感バリバリ。地理関係を理解した上で描写していただきたかった。
スカイツリーも壊して欲しかった!
[以降の鑑賞記録]
2018/10/18:Ultra HD Blu-ray(吹替)
2020/05/03:Ultra HD Blu-ray(吹替)
※修正(2024/06/09)