「いろんな意味で勇気づけられる映画でした」おだやかな革命 fuhgetsuさんの映画レビュー(感想・評価)
いろんな意味で勇気づけられる映画でした
映画「おだやかな革命」を今池シネマテークで見逃したので、関のマーゴで観てきましたよ〜
もちろん、よかったぁ!
石徹白がたくさん出てきます。
あの場所も、平野夫妻はもちろんあの人もあの方も。
知らない石徹白の現状も知ることができ、より大好きになっていく。
住んでみたいと思ってしまう、いい映画でした。
映画は初っ端から311の原発事故からはじまり、会津と飯舘村での悲しい現実から、地方(生産者)と都市(消費者)がつながっている生活クラブを通じて自然エネルギーで再生していくという転換劇を、食とエネルギーという観点で未来につなげていく。
次の舞台が、郡上白鳥の石徹白が限界集落から移住者の発案でマイクロ水力発電の導入したり、野良着をアレンジして用品店を営むなど、平野夫妻が土地の人と交流する中で、古き良き文化が新しい文化と見事に融合し、その動きが現代の石徹白の魅力となって新たな移住者が増え、安く売って高く買うしかなかった貨幣経済が、すべて地元に還元できるくらいの元気さを取り戻し、すでに限界集落の反対の方向へ向かっている。
それは、次に登場する西粟倉村でも同じような展開が起きる。
植林された山に価値がなくなり、放置されているのは、売る方が赤字になるほどの貨幣経済だから、都市は地方から安く買い叩いて、高いものを売りつけ、地方はどんどん痩せ細り魅力のない土地になっていく。
都市は食もエネルギーもないから、本当に裕福なのは自然が残る地方。
その価値観を貨幣経済から、循環へ切り替えるだけで地方は自分の所をまかない、余剰を売ることができる。
考え方次第で、とても勇気づけられる映画でした。
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