「神託」聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
神託
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心臓外科医の主人公と、彼が何かと目をかけている少年との関係から、主人公の家族を巻き込んで起こる禍々しい話。
序盤は少年と主人公との関係が懇意な様子でありながらも少年にイニシアチブがある様な違和感のある勿体付けた感じ。
主人公が少年の家に招かれてから物語は加速、長男に異変が起きてからはタイトルが意味するところへ。
「アウリスのイピゲネイア」を連想させるタイトルで、しかもストーリー中オチに向かってそのワードまで出て来てしまうし…。
確かに主人公に後ろめたい所はあるのだろうし、助かる為に個々が崩れていく家族の描写は良かったけれど、少年の淡々とした様子や力の根幹の部分がみえない中で起こるホラーな出来事とか、大した抵抗もなく受け入れる様子とか、ラストシーンとかが納得いかず。
もっと明確な失態があるとかリアリティのある狂気があるとかなら良かったし、ホラーで推すならもっとドロドロしたものが欲しかった。
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