「パイオニアの信念だな、二つの戦い」バトル・オブ・ザ・セクシーズ Bluetom2020さんの映画レビュー(感想・評価)
パイオニアの信念だな、二つの戦い
クリックして本文を読む
男女間の格差を解消していく、この道筋は整った。でも、男性アナウンサーが女性プレイヤーの首に手をかけ続けるTV放送に違和感と嫌な感じが拭えず、まだ道半ばを感じさせる。さらに、アラン・カミングとの抱擁で、もう一つの戦いの始まりを示唆させるエンディング。ということで、この作品ではM」主人公の戦いは一つの区切りをつけただけもしれない。
主人公は性別間の違和感を感じ続け、先頭に立って活動し続ける。テニスを通して、きちんと鍛錬して実現する姿が美しい。エマ・ストーンが良かったな。本当はもっとドロドロした葛藤もあったはずだけど、さらっと明るく検討的に仕上げたスタッフにもあっぱれ。
今見れば、間違った格差意識なんだけど、1972年当時はそれが世界的な常識だったのではないかな。学校でも親からも「男の子だから女の子をいじめちゃいけない」「男の子は女の子を守らなくては」とさんざん性別の違いを言われ続けて育った世代。自分より強い女の子を守るという???はあったけど、それから抜けられないのもまた事実。
コメントする