「楽しみや興奮を超えた巡礼のようなもの」アバター ファイヤー・アンド・アッシュ 牛津厚信さんの映画レビュー(感想・評価)
楽しみや興奮を超えた巡礼のようなもの
歳月の経過は恐ろしい。1作目の公開時、我々は映画の未来に触れたかのように沸いた。しかし今見渡すと世間の3D作品は風前の灯。製作費や技術面で最高峰でありつつも絶滅危惧種というのが本作の偽らざる立ち位置ではないか。地球上の「侵略の歴史」を色濃く織り込んだパンドラの物語は、人々の驚くべき忘却のスピードと無関心に晒されながら試練の時を迎えている。が、いざ前作の記憶を取り戻し感情がゆっくり空を舞い始めると、私は197分の終わりなき冒険を存分に堪能しはじめていた。絵に描いたような敵役がいる。既視感ある展開も続く。それでもなおドカン、ズバンと豪快にぶつかり合う破格のアクションは極めてキャメロンらしいし、畏怖すべき自然の力は胸を震わす。従来とやや別の表情を見せる一人のキャラの変位も魅力的。続編が楽しみというわけではないが、次回作も必ず観る。探索と闘争と進化の歴史を見届ける。それはもはや巡礼のようなものだ。
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