「もう一度劇場で観たい」アバター ファイヤー・アンド・アッシュ haruさんの映画レビュー(感想・評価)
もう一度劇場で観たい
上映時間は3時間を超えるが、それを感じさせない。映像表現と物語の密度が高く、観客を終始パンドラの世界へ引き込む。
本作は『アバター』および『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』から連なる文脈の上に成立しており、通し鑑賞によって、先住民ナヴィが守ろうとするパンドラと、それを破壊する人類との攻防が、より明確な主軸として浮かび上がる。
その主軸の中で、炎と灰を象徴する敵方のアッシュ族(Ash People)は、ナヴィ内部に存在する異なる価値観として物語に新たな緊張をもたらしている。ただし、その欲望や対立の背景はもう少し描きこんだらもっと良かった。
族長ヴァラン(Varang)の立場や動機が明確であれば、物語はさらに深まっただろう。
トルーク・マクトの再登場は、神話的象徴として機能すると同時に、シリーズの連続性と物語の必然性を強く印象づける演出となっている。一方、クオリッチ大佐の描写は決着と余韻の狭間にあり、RDAによる侵略が終焉へ向かいつつあることを示唆している。
スパイダーの存在は、人間の侵略を容易にすることとしてどう展開していくのか、今後の不安材料として残る。
総じて、シリーズの主題を揺るがすことなく広げ、次作への期待を明確に残す一作である。
完成度の高い良作だった。
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