「やっぱり凄いよ観ない手はない、凄まじい映像を、話はベタですが」アバター ファイヤー・アンド・アッシュ クニオさんの映画レビュー(感想・評価)
やっぱり凄いよ観ない手はない、凄まじい映像を、話はベタですが
もうあの世界観、十分味わったからもういいでしょ。どうせ焼き直しでしょうし、一作目の衝撃を超える事は到底ないでしよ、だからスルーしようかな今回は? と思ってましたがIМAX3Dでやっぱり一応ね。で、結果、やっぱり焼き直し、しかもドラマはそんじょの諍い物とさして変わらぬストーリー展開、遂に戦争不可避となれば、初め優勢、中盤劣勢、すがるスピリチュアルなエイワ、反撃で、やっぱり最後は首領同士の肉弾戦。もう典型的戦いの映画的ルーティンそのまんま踏襲。まさかナヴィが敗北はあり得ないし、負けたら続編造れないでしょ。
しかし今思う、本当に観てよかったと。久しぶりの3Dメガネ、前作、前々作より随分と進化して、立体感のごく自然な事に驚き、何より疲れないのです。そして精緻を極めた映像の美しさは息を飲むとはこのことで、明るさも随分と向上してます。で、お話は前述した通りの鉄板展開で、まさか終盤に一対一の肉弾戦と思ったら、その通りの展開には仰け反った。でも、だからダメとは言いません、ハリウッド創生から磨きに磨かれたストーリーテリングの王道をまっしぐら、時間はたっぷりだから端折る必要まるでなく、歌舞伎の見せ場よろしく楽しませてくれました。崖っぷちでジェイク+クオリッチ+スパイダーの3人手つなぎのシーンなんぞ、歌舞伎の口上ですよね。
人間が呼吸出来ない星パンドラ、しかしそれが可能なら、マスクの必要なければ、汚染された地球を捨てこの星で生き延びることが出来る。しかもそれを体現した最初のボーイが一人突然目の前に表れたのだから、人間の侵略欲はもはや制御出来ない。共存を図るなんて嘘八百ですよ、自然と共存なんて到底出来ない、それが人間ですから。プーチンだって、ネタニヤフだって、〇〇だって、人間だもの。
それにしても青い肌ってのは強靭なのか、滑っても転んでもまるで傷付かず、ひやひやものです。もっともスパイダーのピンクの肌も結構丈夫そうで。次作には黄色い肌や黒い肌も登場でしょうね。今回生まれたベビーが成長しパンドラの王になった頃かな。どうやらハーフ(人種ミックス)により進化を目論んでいるようで、サバイバル途上もしくは進化論真っ最中なんでしょうか。それにしても数々のクリーチャーの造形には舌を巻く。ベースが地球生物と似ているあたり、浮遊する台地、この辺りに隠されたロジックがあるようで、遠大な構想を小出しにしているかもですね。
20thスタジオは本作を3億5千万ドルで制作し、ディズニーが1億5千万ドルを費やし宣伝する。ざっと750億円の投資ですよ。途轍もないエネルギーを費やして、そこまでするの?は禁句で、徹底して完璧を求める。たしかにそれは映像に確実に反映してます。でもそれは限度が無いわけでどっかで妥協しなければ前へ進めない。本作だってキャメロンにしたら妥協の産物なのかもしれません。だから次作こそは・・となるのでしょうね。パンドラと言う名のランドをディズニーランドに造るためにもね。
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