「非の打ち所がない」アバター ファイヤー・アンド・アッシュ くめいさんの映画レビュー(感想・評価)
非の打ち所がない
相変わらず3時間があっという間。今作はもともと『WoW』とあわせて一本の話のはずだったのをジェームズ・キャメロンが2本に分けたのだとか。製作費の高騰から反対するスタジオ側に『さらに20億ドル稼ぐチャンスの何が不満なんだ!?』と一喝……したか定かではないが、そんな流れて今作『FaA』は別の作品に。
結果としてこれは良かったと思う。前作ではキリに、今作ではスパイダーにフォーカスされ、前作ではジェイクの子供たちとの関係&パヤカンを絡めた部族の問題だったのが、今作ではスパイダーと大佐、ナヴィと人間との問題が中心と、より大きくなっている。
これは一本に纏めたら駆け足過ぎるし、削らざるを得ない要素も多すぎるだろう。それだと多分火の部族は削られてるし、あの女の人も出ていない。(関係ないんですが、火の部族ってかなり『マッドマックス』でしたよね)
面白さとしても『WoW』に劣らないので、本当に20億稼いでしまうかもしれない。
このシリーズは進めば進むほどパンドラの新たな生態や景色が広がってゆき、シーンが変わる度に息をのみ、主人公ではないが世界の奥深さに惹かれてしまう。本当に、一作目で終わらなくて良かった(二作目までの間は空きすぎたが)。
敢えて欠点を上げるとすれば、前作、前々作を観ていない人への配慮が全くないことだ。もう監督にその気がないのは明白だ。ストーリーはしっかりしているし、演出も抜群。しかし全員が前作を観ているとも限らないし、そういう人を置いてけぼりにするのが常に正しい選択とは限らないと思う。まぁ、今更そんなこと言ったって説明することが多すぎるのだけれど。冗長にしかならない。
加えて、クライマックスがWoWと同じ、トゥルクン狩りに部族をまとめて立ち向かうぞ、人間の船に乗り込むぞ、なので既視感はあった。尤も、ジェームズ・キャメロンもそれがあって磁力の渦を出してきたのだろうけれど。前作までの視聴を前提としているのが良くも悪くも作用している感じ。
今作も皆で危機を乗り越えたが、アムリタと鉱物(名前忘れた)がある限り人間はまたパンドラを侵略しようとするだろうし、人間がパンドラで暮らすための鍵(スパイダー)もそのまま。根本的な解決は何一つされていない。大佐も将軍も死んでしまい、空母もスクラップになってしまったからすぐではないだろうけれど、またいつか争うことになるのだろう。
火の首領の人も生きてるし、どう再登場するのか期待。あの人出番の95%でイキってるから、ビビった時すごくかわいく見えてギャップ萌え。名前忘れたけど。
アバター4は今作の収入次第らしいが、いずれ劇場で、ジェームズ・キャメロンの望む形で公開されるのを心待ちにしている。
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