「クジラを傷つけた地球人は皆○し」アバター ファイヤー・アンド・アッシュ ミドレンジヤーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 クジラを傷つけた地球人は皆○し

2025年12月21日
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個人的には、シリーズ2本ともあまり好きな作品ではないのだが、今年の冬公開作品としては断トツの大バジェット。見ないワケにもいかない。
そんなテンションで朝イチで劇場へ向かった。

字幕3Dで観賞。
上映時間197分!
トイレを徹底的に済ませて、本編スタート。

※以下、ネタバレを一部含みますのでご注意

アクションシーンは楽しい。
ラストの空中・水上・水中入り乱れての激戦はさすがの迫力だった。

ただ、ストーリー部分はどうかというと、2作目と同じく「さらわれて取り返す」の繰り返し。今回もステージが海だということもあって、全体的に前作の「ウェイ・オブ・ウォーター」と印象があまり変わらず、新鮮味に欠けるのは否めない。

というより、2作目辺りからやはり私はこの登場人物たちにほとんど共感できないでいる。
1作目はまだ主人公に地球人としての葛藤があったが、今や完全に地球人が敵として描かれている。
前提として、この星に来ている地球人はRDA社の職員や関係者である以上、いわば会社の指示によって活動をしているワケで、自然や集落を破壊されたり、仲間や動物たちが殺されたことについて、RDAという会社そのものや、上層部・幹部職員への憎悪は分かるが、地球人すべてに対して「奴らは何度でも攻めてくるぞ!」と敵視するのはどうなのか。
そして前作から、この星の「神」的な存在と交流できる少女キリが登場、本作で彼女は処女受胎で誕生したと説明される。そんなあからさまで具体的な預言者を連想させるキャラクターが、クライマックスで海の動物たちに「人間を殺せ」と明言する。
前作で「クジラ(的な動物)を殺すな」という、日本人にとっては鼻白むようなメッセージを発信してきたが、本作でもこれを彼らの怒りや憎しみの根拠におき、「クジラは殺しちゃダメだけど、クジラを殺した人間は皆殺しでOK」という、どうにも飲み込みにくい共感が、皮肉ではなく正当な映画的カタルシスに接続されている違和感。

あと、この星の現住種族であるナヴィの仕草が、前作にも増してアメリカ人っぽいのも気になった。
映画の冒頭、兄弟二人のじゃれ合いなんて、公園で3on3に興じる男の子と何も変わらない。
また1作目から気になっていたが、地球人とまったく異なる起源と進化をした生物が「愛情表現としてのキス」をするのも、私には飲み込みにくい。

そして大団円。
当初、個人的には地球人との融和みたいな話になるのかと思ってたら、ジェイクはナヴィとして生まれ変わり、キリも地球人との種族としての関わりは無いことが分かったことで、スパイダーだけが地球人との架け橋になれる存在だったが、本作で彼も「ナヴィ化」してしまった。
結局、地球人がほぼ退場して「惑星パンドラの平和は保たれた」っていうゴールなのか。

今回新キャラの「ヴァラン」はこの作品の中でも魅力的だった。
ただ、退場がウヤムヤすぎ。
「最後に彼女のもうひと展開あるぞ」と思わせて、何もなしって。
いろいろ積み残しがあるのは次回作への繋ぎなのかも知れないけど、曖昧なことが多すぎるのも気になる。

話題作かつ超大作で、視覚効果とかでアカデミー賞には名前が上がる映像は観て損はないと思うけど、これだけの上映時間を使っておいて、スッキリしない部分を残す作品は、私は個人的にはオススメできないなぁ。

ミドレンジヤー
大吉さんのコメント
2025年12月24日

敵も同じ生命、じゃなくて、敵は殺せみんな、はなかなか日本人には理解しがたいですね。

大吉
大吉さんのコメント
2025年12月24日

ハイタッチもしてましたもんね。

大吉
uzさんのコメント
2025年12月23日

武力ですべてを解決する上に、身内以外を殺すのに何の躊躇いもないのは共感できないですよね。
蛮族同士の争いにしか見えなくなってきました。

uz
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