「ハイクオリティな映像体験」アバター ファイヤー・アンド・アッシュ ありのさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 ハイクオリティな映像体験

2025年12月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

驚く

 前作「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」から直結する内容なので、前作の鑑賞は必携である。ただ、ドラマ自体は存外シンプルなので最低限の情報を頭に入れておけば難なく理解できよう。かくいう自分も細かい部分は忘れていたのだが、観ていくうちに段々思い出して問題なく楽しめた。

 何と言っても本作の売りは美麗な映像。これに尽きると思う。第1作製作時からキャメロン監督は3D映像にこだわっており、奥行きのある画作り、架空の惑星パンドラの緻密な世界観、迫力のアクションシーン、どれをとっても見事な出来栄えである。最高の映像体験をすることが出来た。可能であればIMAXのような大きなスクリーンでの鑑賞がベストであろう。逆に、映画館でなければこの興奮は半減してしまう。

 一方、ストーリーは前作同様、異人種間の友愛、家族の絆をテーマにしながら展開されていく。
 今回はジェイクと宿敵クオリッチ大佐の愛憎、その狭間で揺れ動くスパイダーの葛藤が見所である。スパイダーは本作で”ある変化”を見せるが、それを巡って描かれるジェイクの”選択”が個人的に本作のハイライトだった。

 そして、亡きグレース博士のDNAを持つナヴィの娘キリとスパイダーの関係が本作では大きくフィーチャーされている。これは第1作におけるジェイクとネイティリの関係に重なって見えてくるのが面白い。果たして二人の今後はどうなるのか?全5部作が想定されているので、次回はそのあたりがポイントになってくるのではないだろうか。

 また、キリ自身に秘められた謎も今回は大きくフィーチャーされており、ここも本作のもう一つのトピックと言っていいだろう。

 正直、前作はかなりストーリーに物足りなさを覚えたのだが、それに比べると今回は幾分ドラマが充実しているという印象を持った。

 ただ、流石に3時間以上の上映時間は、どう考えても長すぎである。実質アクションシーンを見せるためのプロット展開であり、この内容なら2時間くらいが妥当ではないだろうか。

 展開が雑な個所も目につく。特にクオリッチ大佐はジェイクと共闘したかと思えば、次のシーンでは敵対したり、行動に一貫性がないのが困りものである。ラストの彼の行動も解せない。

 他に、兄の死を乗り越えるロアクのドラマや、新ヴィランであるヴァランのドラマも中途半端なままである。この辺りは次作に持ち越しとなるのかもしれない。4作目は2029年公開予定ということは決まっているので、気長に待ちたいと思う。

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